臭いのトラブルはとてもデリケートな問題です。知らない間に他人に不快感を与えているのでは?と気にするあまり、気持ちが落ち着かない人もいることでしょう。同じ体臭でもワキガの臭いと汗の臭いは異なりますし、同じ口臭でも口腔内の細菌による臭いと内臓の不調による臭いは異なるため、それぞれの原因にアプローチする臭い対策が必要です。この記事では、あらゆる臭いトラブルに関する原因や対処法について解説していきます。

どこから臭う?~部位別~

一口に体臭と言っても、口腔内や脇、足など体の部位によって発せられる臭いは異なります。まずは、気になる臭いがどの部位から発生するのか、またそれぞれの臭いの原因や対策法について詳しく紹介していきます。

人から指摘されにくいデリケートな部位の臭いといえば、口臭。自分でも口の臭いには気がつきにくいですし、知らない間に会話している相手を不快にさせていたら嫌ですよね。口臭の8割以上は舌苔や歯周病に付着した硫化化合物であり、口の中に存在する細菌が唾液や食べ物のカスを分解・腐敗することで発生します。歯周病の場合は血生臭いニオイがし、歯磨きをした時に血が出たり歯茎が腫れることが多いです。そのような場合は歯科治療を視野に入れましょう。また、舌苔や膿栓(臭い玉)からはドブのような腐敗臭がすると言われており、いずれも細菌の繁殖によって臭いが発生します。口臭を防ぐためには、舌磨きをしたり咽喉科で膿栓を取り除く治療を受けることも効果が期待できます。また、口の中が乾燥しないように工夫することも大切です。

口臭に関してはこちらもご覧ください。

また、特に一日のうちで一番臭いといわれる朝の口臭に関してはこちら。

脇から発生される体臭は主に2種類あり、エクリン汗腺から分泌される汗によって発する臭い、そしてアポクリン汗腺から分泌される汗によって発する臭いに分けられます。また、ワキガ体質の人はアポクリン汗腺の分布量が多いため、体臭が強くなる傾向も。いずれも汗腺機能の異常が体臭につながるため、日頃から適宜運動などをおこない、汗をかく習慣をつけるなど、汗腺を鍛えることも体臭対策につながります。特にワキガの(アポクリン汗腺による)独特な刺激臭の場合、食生活や生活習慣の改善で汗の質を変えたり、外科治療によってアポクリン汗腺を取り除くことも臭い対策に効果的です。また、エクリン汗腺から発する汗自体は基本的には臭わないので、いかに汗をすぐにふくかなど対処法が大切になります。

脇のニオイ対策やワキガチェックなど、脇に関する臭いに関して詳しくはこちらもご覧ください。

靴を脱いだ時に足がツーンと臭ってしまうのは、とても気になりますよね。普段は足の臭いを気にしていなくても、訪問先などで靴を脱ぐときに初めて足の臭いに気づいてしまう場合があるかと思います。足の臭いは、熱がこもりやすい靴の中で発汗した汗を常在菌が分解して発生する臭いや、かかとなどに溜まった不要な角質を常在菌が分解して発症する臭い、足の爪に残っている汚れによる臭いなどさまざまなタイプが存在します。足の臭いはチーズが腐ったような臭い、または生乾き雑巾の臭いに例えられるため、自分はもちろん他人を不快にさせることも。
足の臭いが気になる場合は、次のような対策がおすすめです。
①足を洗って清潔に保つ
②抗菌・速乾性のある靴下をはく
③通気性の良い靴を履く
④消臭や殺菌作用のあるインソールを使用する

足の臭いの一因、汗の対策方法についてはこちらもご覧ください。

デリケートゾーン

人に相談しにくいのがデリケートゾーンの臭いです。デリケートゾーンは、足の臭いと同じく熱がこもりやすいため、臭いのもとである雑菌が繁殖しやすい傾向にあります。また、デリケートゾーンにはアポクリン汗腺が集中しており、湿度が高くなることで酸っぱい臭いや生臭さを感じることも。デリケートゾーンの臭いを抑えたいなら、通気性の良い下着を身につけたり、アンダーヘアを整えるなどのケアが必要です。

デリケートゾーンの臭い対策やお手入れ方法に関してはこちらもご覧ください。

頭皮

普段は意識しないものの、ふとした瞬間に頭皮の臭いが気になった人は多いのではないでしょうか。頭皮が臭う一番の原因は、過剰な皮脂分泌です。頭皮は顔のTゾーンに比べて2倍の皮脂線があると言われており、時間とともに皮脂が酸化することで脂っぽいツンとした臭いを放つようになります。偏った食事や不規則な生活習慣が、皮脂の分泌量増加や酸化の原因となるため、頭皮の臭いを抑えたい場合には食生活や生活習慣の改善がポイントとなります。また、洗浄力の強いシャンプーの使用による過剰な皮脂洗浄はかえって皮脂の分泌を増加させるので、使用を控えましょう。

頭皮の臭い対策にかんして詳しくはこちらもご覧ください。

放っておくのは危険!汗の臭い

さまざまな体臭の原因となる汗ですが、ほとんどの汗は99%が水分なので、汗自体に臭いがあるわけではありません。汗に含まれるミネラルを皮膚の常在菌が分解することではじめて体臭が発生するため、汗をかいたらそのまま放置せず、すぐにふくなど対処しましょう。しかし、例外的に臭いを持つ汗も存在します。それはアポクリン汗腺から分泌される汗です。アポクリン汗腺から分泌される汗には、臭いの元であるアンモニアや尿素、脂肪が多く含まれており、独特の臭いを放ちます。また、アポクリン汗腺から分泌される汗を常在菌が分解すると、ワキガの刺激臭を感じるようになります。

汗の臭いに関して詳しくはこちらもご覧ください。

年齢には逆らえない~加齢臭やミドル脂臭~

男性・女性問わず、年齢とともに自分の体臭に変化を感じる人は多いです。一般的に広く知られているのが加齢臭と呼ばれるものですが、近年では中高年に見られるミドル脂臭にも注目が集まっています。ここでは、加齢臭やミドル脂臭の原因・対策法について紹介していきます。

加齢臭

加齢臭は青臭いチーズの臭いや古本の臭いに例えられ、男女関係なく発生する可能性があります。加齢臭の原因物質は、脂肪酸と過酸化脂質が結びつくときに発生するノネナール。男性の場合は主に40歳代から、また女性の場合は主に閉経後から加齢臭が発生しやすくなるといわれています。加齢臭を抑えるためには、体を清潔に保つことや消臭スプレーや体臭防止のケアアイテムなどの商品を用いてケアすることがポイントです。また、ノネナールの生成を抑えるためには、脂質の少ない食生活を送るのもよいでしょう。
また、加齢臭にいいといわれる成分を配合したボディシャンプーで対策するのもおすすめです。

ミドル脂臭

30〜50歳代男性に多い頭部・うなじを中心とした脂臭は、ミドル脂臭とも呼ばれています。ミドル脂臭の原因であるジアセリルという物質は40歳代を中心に多く分泌されることがわかっています。ミドル脂臭を改善するためには、ジアセチルの発生原因となる菌を殺菌し、代謝が抑制される成分を配合したシャンプーで頭皮をスッキリさせることがポイントとなります。

外的要因:タバコ、香水・柔軟剤の使いすぎ注意!

気になる体臭を抑えるために、香水やデオドラント剤などの他の匂いでごまかそうとしていませんか?香水の匂いやデオドラント剤、また洗剤や柔軟剤の匂いで体臭をカバーすることができるかもしれませんが、他人にとってはその匂いが「不快な臭い」になることもあります。また、自分では臭いと感じにくいのに他人が不快に感じる臭いとしてタバコの臭いがあります。ここでは、体から発する臭いではなく外的要因による臭いについて紹介していきます。

タバコの臭い

タバコを吸うことで気分がリフレッシュするかもしれません。しかし、吸っている本人は気付かないものの、周りが迷惑している可能性があります。特に、タバコの煙による被害を考えると最低限の配慮は必要です。タバコは規定の場所で吸うようにしましょう。また、タバコの臭いは髪や服につきやすいもの。吸っていない時も髪や服からニオイが漂います。今は吸っていないからといって安心せず、消臭スプレーを適宜利用するなど周囲に不快感を与えないように心がけましょう。

いい香りもやりすぎはただの不快な臭い

香水や柔軟剤はとてもいい香りがしますが、匂いが強すぎると不快臭に変わってしまうことも。もしも香水をつけすぎてしまった場合、手首など洗い流せる場所であればすぐに水で洗い流しましょう。首など水道ですぐに流しにくい場所は、アルコールを含ませたコットンでふき取るとよいでしょう。また、全体的に匂いがきつい場合は無香料の制汗剤を使用すると匂いを抑えることができます。洗剤や柔軟剤の匂いも強いと不快臭となります。使用する量は適量にし、外国製品など香りの強い柔軟剤の使用はほどほどにしましょう。いい匂いでもやりすぎには注意が必要です。

まとめ:<臭い対策をすれば、気持ちも晴れやかに>

臭いにはさまざまな種類がありますが、臭いの感じ方は人によって異なります。他人への気遣いはもちろん大切ですが、自分自身が臭いを気にせず前向きに過ごせるように、できるところから臭い対策を行いましょう。

また、体の内側からの対策に関してはこちらもご覧ください。

この記事を書いた人

岸田茉麻

コスメコンシェルジュ。
日本化粧品検定1級所持。

現在は美容ライター・エディターとして活動しており、コンテンツ制作や美容サイトの監修に携わっています。
大手出版社に就職するも、美容への憧れを捨てきれず化粧品会社へ転職。美容部員として現場経験を積み、女性の抱えるお悩みにたくさん触れてきました。
美容はもちろん、食生活に関するアドバイスも行っています。特に、美白ケアやアンチエイジングに関することはお任せください。

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コスメコンシェルジュ。
日本化粧品検定1級所持。

現在は美容ライター・エディターとして活動しており、コンテンツ制作や美容サイトの監修に携わっています。
大手出版社に就職するも、美容への憧れを捨てきれず化粧品会社へ転職。美容部員として現場経験を積み、女性の抱えるお悩みにたくさん触れてきました。
美容はもちろん、食生活に関するアドバイスも行っています。特に、美白ケアやアンチエイジングに関することはお任せください。

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