変な白い玉は濃栓だと伝えるイラスト

変な白い玉は濃栓だと伝えるイラスト

ある日、くしゃみをしたら口からポロっと小さな白い塊が…。
「ん?食べかす?」と思ったら、ものすごい悪臭を放っている…そんな経験はありませんか?
実はそれ、膿栓(ニオイ玉)かもしれません。

膿栓(臭い玉)はここにできる!

濃栓は扁桃にある陰窩と呼ばれる穴の中にできる

濃栓は扁桃にある陰窩と呼ばれる穴の中にできる

膿栓ができるのは、口の奥にある扁桃(へんとう)という場所。扁桃の表面には陰窩(いんか)と呼ばれる穴があって、その穴の中に膿栓はできます。
膿栓は扁桃栓子とも呼ばれ、特に石灰化して固くなったものは扁桃結石とも呼ばれます。

固まる前は膿汁と言う液体状ですが、固まると膿栓になり一般的には「臭い玉(においだま、くさいだま)、臭玉(くさだま)」などと呼ばれています。

膿栓(臭い玉)の実画像

口腔内の膿栓(臭い玉)の画像1

口腔内の膿栓(臭い玉)の画像1

大きさやサイズによっても変わってきますが、ただの白い塊に見えたり、カリフラワーのようにも見えたりニキビを潰した時に出てくる膿にも見えます。

口腔内の濃栓(臭い玉)の画像2

口腔内の濃栓(臭い玉)の画像2

口腔内の右側にも左側にも、どっちにも濃栓(臭い玉)はできます。

ティッシュの上の膿栓(臭い玉)画像

ティッシュの上の膿栓(臭い玉)画像

ふとした拍子にびっくりするぐらい大きな膿栓(臭い玉)が取れることもあります。

膿栓(臭い玉)は誰でもできる可能性があるけど、絶対にあるわけではない

濃栓がある人とない人

濃栓がある人とない人

濃栓がある人とない人の扁桃の状態

濃栓がある人とない人の扁桃の状態

扁桃の形には個人差があります。大きな人もいれば、小さな人もいます。
表面のデコボコが目立つ人もいれば目立たずつるんとしている人もいて、人によってまちまちです。

喉の構造や扁桃・陰窩の大きさや数・深さなどによって臭い玉ができやすく、目立つ人もいればほとんど目立たない人や全くできない人もいます。

なぜ膿栓(臭い玉)はできる?

濃栓で悩む人

濃栓で悩む人

濃栓は死んだ白血球、食べカス、細菌やウイルスの塊

濃栓は死んだ白血球、食べカス、細菌やウイルスの塊

膿栓は、死んだ免疫細胞や細菌・ウイルスの死骸、タンパク質・食べカスなどが固まったものであると言われています。

細菌やウイルスが喉に侵入すると、鼻や口から侵入する病原体に対する防御機能である扁桃は攻撃を開始します。
こうした戦いの結果死骸となった細胞や細菌が扁桃に残ったり、食べカスなどが陰窩に溜まったりすることで膿栓は作られます。

このように、膿栓は免疫機能が原因で出来るため誰にでも出来る可能性があり、また膿栓自体は病気ではないと言えるのです。

膿栓(臭い玉)の出来やすさには個人差がある

体質や個人差で濃栓のできやすさが違う

体質や個人差で濃栓のできやすさが違う

膿栓ができやすい人は、喉に細菌が増殖しやすい人です。

喉に細菌が増殖することで膿栓の元となる細菌やウイルス、免疫細胞の死骸などが生み出されます。

またずっと細菌と戦い続けていると扁桃は常にストレスに晒されるため、慢性扁桃炎になるリスクが高くなってしまいます。

その他の濃栓ができやすくなる原因

・ドライマウスで喉が乾燥している

・免疫力が低下している

・喫煙

・アレルギー

・蓄膿症

・急激な気温の変化

これらも喉に細菌を増殖させたり、扁桃にダメージを与えたりする原因となります。

膿栓(臭い玉)はどうやったらとれる?

濃栓がどうやったら取れるのか悩む人

濃栓がどうやったら取れるのか悩む人

喉の奥に出来てしまう膿栓。自分で取る方法はないのでしょうか。

臭い玉を自分で取る方法は、ネットで検索すると複数ヒットします。
しかしどれも根本的な解決方法ではなく、場所の問題上うまく取ることが出来ずにしつこく行うと喉の粘膜や扁桃を傷つけてしまう恐れがあります。

膿栓を除去したい時は、自分で対処しようとせず耳鼻咽喉科を受診するのが一番なのです。

病院に行かずに濃栓を取りたいと考えている人の心理

病院に行かずに濃栓を取りたいと考えている人の心理

ここでは病院に行かず臭い玉を取る方法を紹介しますが、あくまでもなぜ行ってはいけないのかを紹介しており、これらの方法を推奨するものではないという事をご理解ください。

綿棒や歯ブラシで取る

綿棒を自分で口の中に突っ込んで取ろうとしている様子

綿棒を自分で口の中に突っ込んで取ろうとしている様子

綿棒や歯ブラシ・指先などで膿栓の周りを圧迫したり、こすったりする事で膿栓を取ろうとする方法です。

この方法で行うリスク

・喉の粘膜や扁桃を傷つけてしまう可能性が高い。

・繰り返し扁桃を刺激することで、慢性的な扁桃炎を誘発する。

・デリケートな場所なので、異物を入れる事でオエッとなる。

・清潔ではない指や綿棒などを使用することで膿栓の発生を悪化させる可能性がある。

・刺激することで陰窩を広げ、膿栓の発生を悪化させる可能性がある。

ピンセットや爪楊枝などで膿栓を除去する人もいるようですが、先端が尖っているため粘膜を傷つけるリスクが跳ね上がると共に、出血する可能性や穴を広げて悪化させる危険性があります。
絶対に行わないようにしましょう。

シャワーやウォーターピックで取る

口の中にシャワーの見ずを浴びせて濃栓を取ろうとする様子

口の中にシャワーの見ずを浴びせて濃栓を取ろうとする様子

こちらは綿棒などを使用するよりは比較的安全な方法で、お風呂のシャワーやウォーターピック(ジェット水流を出す口腔洗浄器)などを使用して水圧をかける事で膿栓を洗い流そうとする方法です。

この方法で行うリスク

・強い水圧がかかるため扁桃がダメージを受ける。

・喉周辺に強い圧力がかかるためオエッとなる。

・口から水を入れ、口から出すためどこに水が当たっているのかイマイチよくわからず、取りにくい。

・うっかりすると膿栓を飲み込んでしまう。

・刺激することで陰窩を広げ、膿栓の発生を悪化させる可能性がある。

くしゃみや咳で取る

こよりで鼻の中を刺激した際に出るくしゃみの勢いで濃栓を取ろうとする様子

こよりで鼻の中を刺激した際に出るくしゃみの勢いで濃栓を取ろうとする様子

これは道具を使わないため安全な方法ではありますが、意図的に出せるものではないため「いつ膿栓が出てくる(取れる)のかわからない」というのがデメリットです。

この方法で行うリスク

・膿栓を出すために無理にくしゃみや咳をすると喉を痛める可能性がある。

・刺激することで陰窩を広げ、膿栓の発生を悪化させる可能性がある。

膿栓(臭い玉)を安全に取る方法はないの?

濃栓を自分で取るのは危険な気がするため、安全に取る方法を知りたがっている

濃栓を自分で取るのは危険な気がするため、安全に取る方法を知りたがっている

病院ではどうやって膿栓(臭い玉)を取るの?

病院で除去する時は、吸引器の先に細い管をつけ扁桃についている膿栓を吸い取ります。
吸引器で吸っても取れないときは、舌圧子(ぜつあつし)と呼ばれるヘラのような道具で扁桃を抑えて膿栓を押し出します。

舌圧子で濃栓を押し出して取る

舌圧子で濃栓を押し出して取る

膿栓を安全に取るには、耳鼻咽喉科に行くのが一番です。

しかし、膿栓は誰にでも出来るものであり除去したとしてもまた何度でもできるため、せっかく耳鼻咽喉科に出向いても「取ってもまたすぐ出来る、耳垢のようなものですから。気にしなくて大丈夫ですよ」などと除去してもらえない場合もあります。

自分でも出来る濃栓の予防方法を知りたいと懇願する人

自分でも出来る濃栓の予防方法を知りたいと懇願する人

うがいで取る

98%の耳鼻咽喉科のお医者さんが

「うがいするだけでも膿栓が取れたり防いだりできますよ」

といいます。

うがいをすると膿栓自体が取れることもありますし、喉を清潔にすることで膿栓ができにくくなる効果もあります。

毎日こまめに水でうがいをするだけならとっても簡単だし、確実な効果があるならなお良いですよね。
膿栓ができやすい人や喉がイガイガするなど普段から喉にトラブルを感じている人はうがい薬を使用してこまめにうがいをするとより効果的です。

うがいをする時は、お口の中をキレイにすることがメインのブクブクうがいをしたあと、上を向いて喉を立てるようにし「オーアー」というような声を出しながらうがいをすると、喉の奥までキレイになります。

膿栓(臭い玉) が出来なくなるには?

濃栓ができにくくなる方法があると知る

濃栓ができにくくなる方法があると知る

膿栓を予防するにはうがい以外にも日常的かつ簡単に行える予防法があります。

口の乾燥を防ぐ

口や喉が乾燥すると、唾液による自浄作用が弱まり、膿栓が出来る原因となります。口呼吸の人は鼻で呼吸するように努める、マスクをする、加湿器を使用するなどして口の乾燥を防ぐと共に、ウイルスや細菌からも喉粘膜を守るようにしましょう。

食事はバランスよく取り、食後の歯磨きを習慣化する

仕事の関係で食事の時間が定まらない…などといった人は多いかと思いますが、栄養バランスを考えある程度決まった時間に食事を取るように心がけましょう。
美容や健康だけでなく膿栓対策にも効果的です。

また、食事のあとは歯磨きや歯間ブラシを使用すると膿栓の予防ができます。歯を磨く時間がどうしても取れない場合は、マウスウォッシュだけでも行うと良いでしょう。

サラサラの唾液が出るようにする。

唾液の分泌量が少ない場合や、ネバネバした唾液だと口腔内の自浄作用も弱まり、膿栓の原因となります。サラサラの唾液が出るようにマッサージを行うのもおすすめです。
唾液腺マッサージについて詳しく知りたい場合はこちらの記事をお読みください。

免疫力が落ちないようにする。

免疫力が落ちる事でも膿栓はできてしまいます。体の菌やウイルスに対する抵抗力が下がってしまうからです。
ストレスや睡眠不足、栄養の偏りなどで免疫力が落ちないようにするのも膿栓対策には重要です。

扁桃を除去する。

膿栓ができる扁桃は、免疫の働きをしているため本来は体に必要な場所です。しかし慢性的な扁桃炎になってしまうと年に何度も喉が赤く腫れて痛くなったり、熱を出したりするようになります。
すると扁桃腺摘出手術を勧められる場合があります。

扁桃腺摘出手術は膿栓を出来なくするための治療ではありませんが、扁桃を切除すると膿栓がまったく出なくなることも多いようです。

濃栓の対策は簡単にできそう!今日からでもはじめよう

濃栓の対策は簡単にできそう!今日からでもはじめよう

膿栓は、危険な方法を選ばなくても改善が可能です。
無理に取ろうとせず、うがいや予防をしっかり行い、それでも気になる膿栓は耳鼻咽喉科に相談するなどしてみてくださいね。

口臭に関して、もっと知りたい人はこちらの記事もご覧ください

この記事を書いた人

r.t

歯科衛生士
スキンケアアドバイザー


2匹のチワワと暮らしています。
ペットとの生活臭が気になるところから、体臭などの全身の臭いケアについても勉強するようになりました。

歯科衛生士として都内のクリニックに4年勤めたのち、現在は化粧品メーカーに勤務する傍ら美容について日々勉強しています。

歯科衛生士の視点とスキンケアアドバイザーの視点から、気になる臭いのケアについてご紹介していきたいと思います。

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2匹のチワワと暮らしています。
ペットとの生活臭が気になるところから、体臭などの全身の臭いケアについても勉強するようになりました。

歯科衛生士として都内のクリニックに4年勤めたのち、現在は化粧品メーカーに勤務する傍ら美容について日々勉強しています。

歯科衛生士の視点とスキンケアアドバイザーの視点から、気になる臭いのケアについてご紹介していきたいと思います。

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