気になる体臭の悩み、対症療法ではなくてきちんと根本から直したいと思ったことはありませんか?
「漢方薬で体質改善して体臭が治る」なんて聞くけれど、それって本当なんでしょうか。

今回は、漢方薬とニオイ対策の関係性について紹介します。

漢方薬で気になる体臭の改善は可能?

漢方というと「風邪のひきはじめに」で有名な葛根湯や「ゴホン!といえば」の龍角散などがパっと思いつきますが、漢方薬で体臭の改善は出来るんでしょうか。

『漢方薬で体臭を改善したり予防したりすることは可能です!』

ニオイが発生している原因にもよりますが、多汗症を改善する効果のある漢方薬や加齢、更年期による汗・ホットフラッシュを抑える働きの期待できる漢方薬などは複数存在します。

西洋の薬は症状に対する対症療法的なものが多いですが、漢方は「体質を改善して気になる悩み(トラブル)を根本からなくす」というのが治療の根本にある考え方です。

そういった意味で体質や生活習慣が原因となることの多いニオイ問題に対して漢方は非常に相性がよく、治療法としても有効なのです。

体臭の種類で薬は変わる!その漢方薬、本当に合ってますか?

「体のニオイに効果的な漢方薬」はいくつも種類があります。
でも、残念なことに「どんな原因のニオイにも効果のある漢方薬」は存在しません。きちんと原因にあった漢方薬を選ばないと、せっかく薬を飲んでいるのに全く効果を得られない…なんてことも!

体臭がきつくなるのにはたくさんの理由があります。
「多汗症で汗がたくさん出てしまうから」「更年期や生理・妊娠などホルモンバランスの乱れから」「ワキガ、皮脂の分泌が多いなどといった遺伝的体質の問題から」「日々の生活習慣に起因して」「年齢によるもの」など一口に“体臭が気になる”と言っても、その原因も発生するニオイも様々です。

このような複数ある原因に対し、ホルモンバランスに起因する体臭ならホルモンバランスを整える漢方薬を、精神性の発汗からくる多汗症なら心を落ち着かせたり体にこもった熱を冷ましたりする漢方薬を服用することで改善に向かうようになります。

逆を言えば、精神的なストレスから発汗しているのにホルモンバランスを整える漢方薬を服用しても期待する効果は得られないということになります。
もちろん複合的にホルモンバランスによる多汗とストレスによる多汗が併発している場合などは多少の改善は見込めますが、それで「スッキリ治った!」…というわけにはいかないもの。

体臭の原因をきちんと見極め、原因に合った漢方薬を選ぶことが大切です。

病院なら、体臭の種類にあった漢方薬を処方してくれる!?

さて病院で漢方薬を処方してもらう場合、きちんと体臭の種類にあった漢方薬を処方してもらえるのでしょうか。

漢方では「証(しょう)」というものさしを使って診断を行っており、「証」は体格や体質、体の状態などを基準として決められています。

具体的には「陰陽」「虚実」という“その人の体質や体力を測る”ものさしと、「気・血・水」という“不調の原因を探る”ためのものさしを使い、四診(ししん)という独自の診断でこれらの状態を組み合わせ、個人個人に合わせた「証」が出来上がるのです。

四診『望診・聞診・問診・切診』の解説

四診『望診・聞診・問診・切診』の解説

このように漢方に詳しいお医者さんは漢方独自の診断法を用いて
「あなたの体質は陰証で虚証、さらに気虚、瘀血、水毒が見られるから○○というお薬を出します」
といったように診断を行うのです。

10種類の組み合わせで作られた『証』の紹介

10種類の組み合わせで作られた『証』の紹介

こうした診断には、患者さん側の協力も必要不可欠です。
なぜなら目で見てわかる症状は良いですが、内面の問題や実際にどんなシチュエーションで困っているのかなどは患者さんにしかわからないからです。

お医者さんとよくコミュニケーションをとって自分の悩みにピッタリな漢方薬を処方してもらい、二人三脚で治療に取り組むことが大切です。

市販の漢方薬でも効果はあるの?

では、市販の漢方薬では効果が得られないのでしょうか。

結論から言うと市販の漢方薬でもきちんと効果を得ることは出来ます。

病院で処方される漢方薬も、市販の漢方薬も調合されている中身は一緒だからです。

ただし、その効果には多少の違いがあります。

薬の名前で漢方薬の『ベストな形』が予想できる理由

薬の名前で漢方薬の『ベストな形』が予想できる理由

このように
・「○○湯(飲)」とつく名前のものは生薬をお茶のようにお湯で煮出した状態(液状)
・「△△散」とつくものは生薬を粉砕したそのままの状態(粉末状)
・「□□丸」とつくものは粉砕した生薬を丸薬にした状態(玉状)
で飲むのがベストなのです。

これには理由があり、熱を加えて煮ることで抽出されたり吸収しやすくなったりする成分や、その味やニオイも効能の一つに含まれる成分、熱に弱い成分、揮発性が高く粉末のままや加熱処理を行うと効果が落ちてしまう成分など生薬(成分)によってさまざまな性質があるためです。

一方、市販の商品はインスタントコーヒーの原理で作られるエキス製剤を顆粒や錠剤に加工したものが多く、携帯や保存に便利で飲みやすい反面加工の工程で効果が落ちてしまう成分もあるのです。

(病院で処方される漢方薬でも飲みやすさを優先したエキス剤での処方は多いです。)

エキス製剤の説明とメリット・デメリットを紹介

エキス製剤の説明とメリット・デメリットを紹介

また、市販の漢方薬は自分で選べるという手軽さが人気ですが、自分の体質やニオイの原因を自分で判断しなければなりません。
自分にピッタリあった漢方薬を選べていれば良いですが、体臭の種類や体質に合わない薬を購入していた場合、服用を続けても効果が得られない場合もあります。

まとめ

今回は漢方薬がニオイ対策に効果的であるということ、体質やニオイの原因にあった漢方を選ばないと期待する効果が得られない可能性があることを紹介しました。
また、漢方薬は薬の形によって効果が変わってくるということも紹介しました。

汗に効果のある漢方薬は多数あるので、最初は専門機関で自分の体質やニオイの原因にあった漢方薬を処方してもらうのがベストです。

体質や汗の原因別にオススメの漢方薬が知りたい方はこちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事を書いた人

r.t

歯科衛生士
スキンケアアドバイザー


2匹のチワワと暮らしています。
ペットとの生活臭が気になるところから、体臭などの全身の臭いケアについても勉強するようになりました。

歯科衛生士として都内のクリニックに4年勤めたのち、現在は化粧品メーカーに勤務する傍ら美容について日々勉強しています。

歯科衛生士の視点とスキンケアアドバイザーの視点から、気になる臭いのケアについてご紹介していきたいと思います。

関連するキーワード

r.t

歯科衛生士
スキンケアアドバイザー


2匹のチワワと暮らしています。
ペットとの生活臭が気になるところから、体臭などの全身の臭いケアについても勉強するようになりました。

歯科衛生士として都内のクリニックに4年勤めたのち、現在は化粧品メーカーに勤務する傍ら美容について日々勉強しています。

歯科衛生士の視点とスキンケアアドバイザーの視点から、気になる臭いのケアについてご紹介していきたいと思います。

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング