人と話していると、相手がくしゃみをしたり、目をこすったりし始める…そんな状況になった時、相手が一人か二人なら、「花粉症なのかな?大丈夫かな、気の毒だな…。」と思いにとどまることでしょう。ところが、相手が複数人いて、自分以外の全員にそのような症状が出る、たびたびそのような状況に陥るとなると、感じ方は変わってきます。これは自分が引き起こしているのでは…?と不安になるのではないでしょうか?

PATM(パトム)とは?

PATM(パトム)という言葉をご存知ですか?日本ではまだ認知度の低い聞きなれない言葉ですが、周りの人にくしゃみや鼻水、目のかゆみなどを発生させてしまう臭いを発生させる症状のことです。この謎に包まれた症状に悩まされる人が、徐々に増えていることから、この問題の究明に乗り出す医師や研究者が出てきました。その結果、PATM(パトム)の原因としては、生体ガスの一種である皮膚ガス、リーキーガット症候群などがあげられていますが、明確な原因は究明されていません。

PATMかもしれないと思い悩んでいる男性

PATMかもしれないと思い悩んでいる男性

そして、このような状況がおこる場合、その全てがPATM(パトム)のせいというわけではありません。実際に自分が原因でないにもかかわらず、自分のせいだと思いこんでしまう自己臭恐怖症である場合もあります。それは、近年日本人が臭いに対して過敏になっていることと、花粉症などのアレルギーを持つ人が増えていることに起因します。
数十年前から、人間が生きていく上で当然発生する体臭や室内の臭いなどをごまかすための消臭剤や衣類のリンスなどの製品が非常に多く出回るようになりました。多分、ほとんどの人が何らかの製品を使っているのが現実だと思います。
そのような状況の中で、本来に気になるほどの臭いではないのに、自分は臭いのでは?と思いこんでしまう、さらに花粉症などアレルギーを持つ人が非常に多いという現状が、自己臭恐怖症を進行させてしまうのです。
従って、実際に体内に有毒物質が蓄積してPATM(パトム)の症状を起こしているケースと、自己臭恐怖症が周囲の人にアレルギー反応を発生させているという思い込みを作ってしまっているケースがあります。

自己臭恐怖症について詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

PATMって何?

PATM(パトム)とは「人々のアレルギー源である私」という意味の英文People are Allergic To Meの略症です。つまり、周囲の人々にアレルギーを起こさせてしまうという症状を指しています。はっきりした原因は究明されていませんが、本人には臭いの自覚がないにもかかわらず、周囲に嗅覚では感知できない臭いを振りまき、アレルギー症状を引き起こしてしまうのです。

PATMの症状と特徴

PATMの具体的な症状は、周囲の人に咳き込む、くしゃみを連発する、鼻水が出始める、目がかゆくなるなどのアレルギー反応を起こさせることです。多くの場合、本人にも周囲の人にも臭いは感じられないことが特徴です。

実際にあった症例

自覚症状はなかったが、13歳から周囲の子供たちに臭いと言われ、周囲にアレルギー反応を起こし続けていた。27歳で結婚、出産、その後離婚宣告される。その後、自分で調べてアメリカからサプリを取り寄せてニオイは改善したが、刺激性ガスは消えなかった。その後も調べ続けていろいろな方法を試したが効果がなく、辛い生活を送っていた。40代になってから小西総合医療内科を知り治療を受け、長い13歳からの30年間に終止符が打てた。

※症例はこちらのサイトから抜粋させていただきました。

一般的な体臭との違い

体臭は、汗と雑菌がまじりあって発生する臭いです。ただし、食生活、腸内環境、嗜好品、生活環境、体質、汗の質によって、臭いの強さや種類が異なります。
一般的な体臭では、汗が皮膚の表面で皮脂や大気中の汚れと混ざって臭いが発生するのですが、PATM(パトム)の場合は、ほとんどの場合、臭いを感知することができません。もし臭いがしたとしても、一般的な汗臭い体臭とは違って、石油系の臭いがかすかにする程度です。その為、症状に気がつき、クリニックなどに相談しても、相手にされないという経験をされた方も少なくありません。
また、反対に臭いに対して敏感になり過ぎているケースもあります。実際に自分の臭いが周りにアレルギーを起こしているのではないのに、マスクをしている人や、くしゃみをしている人を見ると、全て手自分のせいだと思い込んでしまったり、それほど体臭が強いわけではないのに、自分は臭いと思い込んでしまったりする自己臭恐怖症から、自分はPATM(パトム)なのだと思ってしまっている人もいるのです。

PATMの原因

PATM(パトム)の明確な原因は、現状ではまだ解明されていません。ただし、医師や研究者の経験や研究の結果、最終的な結論ではないもののいくつかの原因がわかってきています。
PATM(パトム)の直接の原因は、体内に蓄積している有害な科学物質が、排出されず血液中に混ざり込むことではないかと考えられています。血液中の有害物質が汗となって皮膚から揮発する時に発生する皮膚ガスが、周囲に人にアレルギーを起こさせているのではないかという考えです。
そして、有害な化学物質が体内から排出されない原因として、腸内環境の悪化が考えられます。さらに腸内環境を悪化させている原因としては、いくつかの項目があげられます。

リーキーガット症候群
リーキーガット症候群とは、腸漏れ症候群という意味で、腸の炎症から腸の粘膜が本来吸収すべきではない物質を腸内に取り込んでしまう症状のことです。その結果、アトピー性皮膚炎、鼻炎・ぜんそくなどのアレルギー性疾患などの自己免疫疾患を引き起こされるのと同時に、腸内環境の悪化から、循環の悪い身体になり、有害物質を体外に排出できなくなってしまいます。

自然治癒力・免疫力の低下
人間には体を守る為に自然治癒力が備わっています。ところが、食生活の偏りや不規則な生活習慣から腸内環境が悪化すると、全身の循環が滞り、自然治癒力が低下し、老廃物や体に有害な物質を排出できなくなってしまいます。

自己臭恐怖症
感知できる臭いが無い為、自分は臭いという思い込みからPATM(パトム)ではないかと感じてしまう人もいます。

統合失調症
遺伝的な要素やストレスで発生する精神的な病気で、症状の中には、幻視、、幻聴と並んで、幻臭もあります。

PATMのチェック方法

自分が本当にPATM(パトム)なのか、自己臭恐怖症や統合失調症なのかを知る為、PATM(パトム)であった場合には、治療に役立てる為に有効な検査について確認しておきましょう。クリニックに行かなくても、郵送キットで検査することもできます。

皮膚ガステスト
皮膚から放出されるガス成分のうち、検査可能な68成分についてガスクロマトグラフ質量分析法という分析方法を用いて検査できる皮膚ガス検査キットが送られてきます。キットに含まれている皮膚ガス検査用サンプラーを指示に従って数時間装着した後、返送すると後日1時間あたりに皮膚から発散する化学物質の量と、比較用データが送られてきます。

体臭検査
衣服から体臭の有無、体臭の強さ、第三者に影響を与える距離、体臭の種類と原因を知ることができます。

遅延型フードアレルギー
通常の食物アレルギーのように食後すぐに反応が出ず、数時間経ってからアレルギー反応がおこる遅延型フードアレルギーは、原因物質が特定しにくい食物アレルギーです。IgE抗体の検査ではわからなかった原因物質を見つけることができます。遅延型フードアレルギーの症状は皮膚、耳鼻咽喉、呼吸器、消化器、血液、心臓、筋肉、関節、精神状態など、身体にも心にも様々なトラブルを引きおこします。その中にはPATM(パトム)を悪化させる恐れのある腸内環境を悪化させるという症状もあります。

有機酸検査(OAT)
尿中の74項目の代謝物マーカーを測定し、腸内の悪性細菌や酵母菌の増殖、ミトコンドリア機能やクエン酸回路など細胞の代謝機能、栄養素や神経伝達物質などの詳細について分析する検査です。有機酸の量に異常がある場合、腸内環境の悪化やエネルギーの生成の滞りに繋がります。泌尿器科でも検査が受けられます。

尿中環境汚染物質検査
体内に蓄積された環境汚染物質がどの程度尿中に存在しているかを調べる検査です。尿中に存在する環境汚染物質の量を確認することで、肝臓の解毒機能、身体への曝露量を知ることができます。泌尿器科でも検査が受けられます。

毛髪ミネラル検査
体内に存在する水銀・鉛・カドミウム・ヒ素・アルミニウムなどの有害重金属が毛髪に排泄されている量を調べる検査です。

PATMの治療

PATM(パトム)の治療法はまだ確立していません。効果が認められたケースで、これまでに行われた治療について確認していきましょう。

PATMの治療方法

基本的な治療方針は、腸内環境を整え、自己免疫力を高めて有害物質を排出しやすい身体に改善するということです。その為、まず腸内環境が悪化している原因を調べます。
そしてそれと並行して、PATM(パトム)症状を起こしている有害物質を特定し、体内に有害物質を取り込まないよう食事指導を行います。

PATM治療ができるクリニック

PATM(パトム)は世間一般にも、医療の世界にもまだまだ認知度の低い症状です。例えば、大学病院の看護師をしている人の経験談で、ある一定の病気の病人だけがいる無菌室に入室すると、入室数分間、くしゃみや目のかゆみが出るという話があります。その症状は数分で治まるそうなのですが、無菌室にいる病人たちの。病気のせいなのか、その病気に使われている薬のせいなのか、不思議とアレルギー症状が出るそうなのです。看護師仲間でも同じ体験をしている人が多く、皆で不思議がっているということです。したがって、クリニックに行っても、相手にされず、気にしすぎではないか?ですまされてしまったというケースがほとんどです。
その中で、PATM(パトム)に向き合い、何とか改善してあげようと考えている医師や整体師、また、ネット上で検査とアドバイスをしている会社があります。
どこに行っても話を真剣に聞いてもらえなかった、何とかして改善したいという方は、参考になさってください。

小西総合医療内科

体臭クリーニング

神戸元町整骨院KU

ホリスティック自然療法整体院【関西カイロプラクティック】

まずは知識のある人に相談を

「自分の臭いが周囲の人にアレルギーを起こしている気がする」ということを、友人や家族に相談しても、荒唐無稽な話だと思われてしまうことと思います。また、一般的な病院やクリニックを受診しても、解決できなかったという経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
とは言うものの、この問題は自分一人で解決できるものではありません。確かな知識を持つ専門家に相談してみることが解決に繋がる唯一の道です。PATM(パトム)の治療に目を向けていらっしゃる医師、自己免疫力を高める施術を行っていて、さらにPATM(パトム)に対する知識と理解を持っている整体師、体臭改善のための検査とアドバイスを行っている会社などの中から、自分が信頼できそうな専門家を見極め、相談してみましょう。

この記事を書いた人

臭いラボパートナー編集部

臭いラボパートナー編集部です。臭いに関することなら幅広く何でも紹介。
体臭などニオイ全般のことなら臭いラボ。

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