汗臭い服の臭いを落とす方法は?おすすめの洗剤と予防方法

汗臭い服の臭いを落とす方法は?おすすめの洗剤と予防方法

服に染み込んだ汗の臭いが洗濯しても取れずに困っている。
毎日洗濯しているのに服が臭い。
そんな時におすすめの対策方法をご紹介します。まずは臭いの原因を探り、今日からでも実践していきましょう。

服が汗臭くなる原因

思わず「クサッ!」と言ってしまうほど洋服から汗臭さを感じることありませんか?

これは、皮脂や垢(古い角質)、汗などの分泌物が衣類に付着していることや雑菌の繁殖が主な原因です。夏などの暑い時期以外でも皮脂や垢などの汚れは衣類に付着するため、汗をかかなかったからといって洗濯をせずに翌日も同じ洋服を着回すと臭いの原因となってしまいます。

また、汗は衣類の繊維奥まで染み込んでしまう場合が多く、これらの汚れは雑菌のエサとなるため、汗で濡れた洋服が自然乾燥すると雑菌臭を感じやすくなります。1日着用した洋服は、毎日洗濯をすることによって汗や皮脂汚れを落とすことができるため、しっかりと洗濯された洋服から臭いを感じることはほとんどありません。

しかし、洗濯の仕方によって繊維奥の汚れをすべて落としきれず、清潔にしたはずなのにまるで雑巾の生乾きのような臭いを感じてしまう場合があります。

汗臭い服におすすめの洗剤

汗や皮脂など目に見えない汚れのほとんどが酸性です。洗剤の種類によって弱酸性や中性などのタイプがあるのですが、洋服の汗臭いニオイをしっかり対策したいなら弱アルカリ性の粉洗剤を選ぶのがポイントです。液体洗剤や今人気のジェルボール洗剤は中性タイプ、漂白系の洗剤は酸性なので、一部の汚れは落ちるけど汗の臭いは落としにくいデメリットがあるのです。

弱アルカリ性の粉末洗剤の中で、おすすめの洗剤を少し紹介します。

花王 アタック高浸透リセットパワー

花王 アタック 高浸透リセットパワー
出典:http://www.kao.com

ワイドハイターEXパワーと共同開発した商品。
衣類の繊維に付着する汗や汚れをしっかり除菌・消臭する成分を配合し、臭いをリセット洗浄する効果があります。99%除菌で洗濯物が乾かない梅雨シーズンの部屋干しをしても、洋服を着用する時に快適に過ごせます。

  • フレッシュフローラルの香り
  • 弱アルカリ性
  • 粉末
  • 蛍光増白剤配合
  • 酵素、酸素系漂白剤配合
  • 柔軟剤配合

アリエール サイエンスプラス7

アリエール サイエンスプラス7
出典:https://ariel.jp
消臭スプレーでお馴染みのファブリーズと共同開発した洗濯洗剤。ダブル漂白剤配合で、汗や皮脂などの頑固な汚れも、強力な洗浄と99.9%の除菌パワーでしっかり除去してくれます。

  • 弱アルカリ性
  • 粉末
  • 蛍光増白剤配合
  • W漂白剤配合
  • 酵素、酸素系漂白剤配合
  • ウイルス除去

LION 部屋干しトップ 除菌EX

LION 部屋干しトップ 除菌EX
出典:http://www.lion.co.jp
汗や皮脂汚れと臭いの原因である雑菌に働く、ダブル分解酵素と活性ジンクイオンの消臭成分の効果で、しっかり臭いをブロックします。洗濯時に汚れや菌をしっかり落とすため、部屋干しした時の臭い対策にもピッタリです。

  • シトラスフルーティの香り
  • 弱アルカリ性
  • 粉末
  • 蛍光増白剤配合
  • ダブル除菌成分
  • 除臭成分(活性ジンクイオン)配合
  • 酸素・酸素系漂白剤配合

もっと強力な服の汗臭さを落とす洗濯方法


出典:https://www.photo-ac.com

汗や皮脂による衣服の臭いは、粉洗剤を使って洗うことで落とすことはできますが、それでも服から汗臭いニオイを感じる時は、いつもの方法にひと手間加えた洗濯方法をすると、より効果を高めることができます。

重曹で下洗いする

重曹はアルカリ性なので、汗や皮脂汚れによる洋服の臭いを落としてくれる働きがあります。洗濯機で汚れた洋服を洗う前に、重曹で下洗いしてから本洗いすると臭いが中和され消臭効果が高まりやすくなります。

・ぬるま湯 10リットル
・重曹   15グラム

大きめのタライやバケツに30度~40度のぬるま湯と重曹を入れ、少し溶かしてから臭いの気になる洗濯を入れます。汗などが付着しやすい襟元や脇の下部分を中心に汚れを落とすように軽く擦り、洗濯機に入れて本洗いすると臭い残りが落ち着きますよ。

酸素系漂白剤を使う

洗濯洗剤で衣類を洗うとき、除菌効果のある酵素系漂白剤も一緒に入れると、衣類に染み込んだ汗や皮脂の汚れや菌をしっかり分解してくれます。色柄物の衣類にも利用できますが、つけ時間が長かったり生地の素材によって洋服が傷む可能性があるので、お気に入りの洋服への使用は注意が必要です。

洗濯槽をきれいに保つ

洋服から感じるイヤな臭いは、汗や皮脂汚れだけではありません。長年使い続けている洗濯槽の裏側はカビが発生しやすく、カビ菌と一緒に洗濯物を洗っている可能性があります。洗濯槽はカビが発生する湿度や温度などの条件にマッチしており、洗剤の残りカスなどをエサとするため活動しやすいのです。
また、洗濯槽のフタを閉じたままにしていると菌が繁殖しやすい温度になってしまうため、フタは開けたままにしておくほうが良いと思います。
デメリットとしては洗濯槽のフタを開けたままの状態にしておくと埃が入ってしまうということです。
ですが毎日洗濯機を使用していればさほど埃も入らないので、埃の侵入を防ぐより菌の繁殖を防ぐことを優先させたほうが良いです。

洗濯をしているのに臭いを感じる場合は、洗濯槽クリーナーなどを利用して対策をとってもるのもおすすめです。

洗たく槽カビキラー

洗たく槽カビキラー
出典:http://kabikiller.jp

1回の洗濯物の量はおさえめに

洗濯機には洗える重量が設定してあるため、それを守らずにパンパンに洋服を詰め込むのは良くありません!洗濯槽に対し、約7割程度の汚れた洗濯物を入れて洗うのが理想的です。また、洗濯物の詰め込みすぎだけではなく、あまりにも少なすぎるのも汚れが落ちずらいので注意が必要です。

洗濯機内では、洗濯物同士がぶつかり合って汚れを落とす働きがあるため、Tシャツ1枚を洗うために洗濯機を回すのも、臭い対策にはあまり効果が期待できないのです。

しっかり乾かす(日光に当てて干す)

洋服の汗臭さを落とすためには、洗濯だけですべてをおこなうのではなく、日光に当てて、日干しするのが理想的です。雨の日やベランダ等が無い環境の場合はどうしても部屋干しをしなくてはならないこともあると思いますが、洋服に菌の繁殖をさせないことが臭い対策のポイントになります。

そのため、できるだけ生乾きは避けるようにし、「短時間で乾燥させる」ことを意識してしっかり乾かすように心がけましょう。

部屋干しの洗濯物を早く乾かして臭いを防ぐ方法

とにかく『菌を繁殖させない』『早く乾かす』ことが重要だということはもうわかっているかと思います。
とはいっても『部屋干しでどうやって早く乾かせばいいの?』といった悩みを抱えている人も多いと思いですよね。
ここで部屋干しの際のポイントを紹介しておきます。

洗濯前の洗濯物の保管方法

汗臭い服や汚れた服を普通のカゴに集めて保管していたり、洗濯槽に放り込んだ状態で保管したりしていませんか?洗濯前の衣類を保管している状態は最も菌が密集していると考えて下さい。
まず洗濯槽の中で保管しておくことは温度も上がり菌がどんどん繁殖してしまいます。
通気性の良いカゴに保管、バスタオルなどは吊るしておくのがベストです。
もうひと手間かけることができるならば保管している洗濯物に衣類用の除菌スプレーなどをしておくと良いです。
洗濯前から臭い対策は始まっているのです!

衣類用除菌スプレー等の消臭剤についてはこちらの記事をご覧ください。

洗濯物同士の間隔を開けて菌の繁殖を抑える

洗濯物が多いとどうしても密着した干し方になってしまうかもしれませんが、こぶし大ほどの間隔を開けて干せるように工夫してみましょう風通しが良くなることで早く乾きます。

アーチ干しをして菌の繁殖を抑える

角ハンガーを使用する場合は以下の干し方を実践してみてください。

  1. 外側に長い洗濯物、内側にいくにつれて短い洗濯物になるように干す。(横から見た際にアーチ状の風の通り道ができる)
  2. 厚手の洗濯物は外側、薄いものは内側に干す。
  3. 乾きにくい素材は外側、乾きやすい素材を内側に干す。

これらを実践するだけで、洗濯物の乾きは早くなります。
他にも除湿器を使用するなどもあるので是非試してみてください。

服が汗臭くなるのを予防する方法

汗臭い服になってしまうのを予防するために、すぐに実践できるような簡単なポイントをいくつかご紹介します。

麻や綿(コットン)の素材の服を選ぶ

さらりとしたポリエステルの素材は、汗をかいたときも安心な速乾性があるため魅力的ですが、汗の吸収力と通気性が弱く、汗をかくと臭いがつきやすいんです。通気性の良い綿や麻素材の洋服を選ぶことで、汗をかきやすいシーズン中の臭いも落ちつかせることができます。

汗拭きシートを持ち歩く

汗をかいたら、できる限り洋服に汚れを付着させないようにしましょう。衣類に汗や皮脂汚れが付着すると、繊維の奥まで染み渡り雑菌のエサが豊富になることで生干しの臭いを放ってしまいます。汗をかいたなと思ったら、汗ふきシートを使ってこまめに拭いてあげましょう。

濡らしてから絞ったタオルで汗をしっかり拭く

汗ふきシートを持っていなくても、濡らしてよく絞ったタオルで体を拭くことで、洋服に汗のニオイ移りする心配を対策できます。汗自体はそれほどニオイがしませんが、汗に含まれる皮脂やアンモニアなどの成分が菌のエサとなるため、臭いを根本から抑えることで予防できますよ。

防水スプレーを部分的に吹き付ける

洋服の汗臭いところが部分的なのであれば、防水スプレーを吹きかけて汗を洋服に付着させない商品を使ってみるのもおすすめです。汗や汚れを洋服にコーティングすることで、臭いを発生させずに済ませられます。

防水スプレーを使うときに注意してほしいのが、必ずキレイな洋服へ使用すること、全体ではなく部分的に吹き付けることです。全体に吹き付けてしまうと、洋服の中が蒸れて汗ばみやすくなるので気をつけましょう。

汗臭い服は洗濯の工夫でケア

洋服の汗臭さは、普段の洗濯方法にちょっとだけひと手間加えることで対策できます。また、今すぐできる予防方法も一緒に実践することで、汗の臭いからだいぶ開放されますよ。

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臭いラボパートナー 編集部

医師監修と言われている情報でさえも信憑性が低いものがある昨今、臭いラボパートナー編集部が信頼性の高い情報を発信します。 体臭や口臭など臭いに関することなら幅広く何でも紹介。 健康にかかわることですので、資格として医学博士、日本医師会認定産業医など医師としての資格はさまざまありますが、そういった資格を所持した専門医に相談することもおすすめします。

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