目次
他人の息の臭いに不快感を覚えたり、自分の息の臭いを気にした経験は誰にだってあると思います。息の臭いを気にしてばかりいると、楽しく会話したくても気持ちが落ち着かないものです。
ここでは、自分でできる口臭チェック法や息が臭う原因、適切な対策について紹介していきます。
口臭のセルフチェック法
自分の口臭が気になる人は、まずセルフチェックを行いましょう。
例えば、コップや袋に息を吹きかけ、臭いを閉じ込めた状態で新鮮な空気を吸います。その直後に閉じ込めた自分の臭いを嗅いでみてください。
また、歯間ブラシや爪楊枝などを使って歯垢を取り除き、直接嗅いでみても良いでしょう。
息の臭いは、寝起きや食後など状況によって変化しやすいのですが、歯垢の臭いは口臭の程度がわかるのでおすすめです。
臭いの種類で異なる!?原因 とは
口臭は、臭いの種類よってある程度の原因を予測することができます。
セルフチェックで嗅いだ自分の口臭はどれに当てはまるのか、チェックしてみましょう。
歯垢の臭い
歯を指でこすってみて、自分の口臭と同じ臭いがしたらそれは歯垢が原因です。
歯垢にはたくさんの細菌が含まれているのですが、この細菌が食べ物の中にあるタンパク質を分解するときにきつい臭いが発せられます。
丁寧に歯磨きをしていたら歯垢は溜まりませんが、歯磨きのやり方が不十分だと歯垢が残り、やがて歯磨きでは落ちない歯石となってしまいます。
歯石が一度ついてしまうと、歯垢がたまりやすくなります。歯石や歯垢がたまると歯周病を発症し、口臭を発生するようになります。
「歯磨き自体は丁寧にしているし、歯に歯垢や歯石が付着している様子がない!」という場合は、舌に汚れがたまっていないか確認してみましょう。
舌がピンク色ではなく白く汚れている場合は、舌苔(ぜったい)による原因が考えられます。
舌苔は歯垢と同じようにたくさんの細菌が含まれているので、口臭を引き起こしてしまう原因となります。
臭い玉(濃栓)の臭い
喉の奥やから鼻あたりまで臭ったり、ドブのようなニオイ、ウンチのようなニオイなどがしたら臭い玉(濃栓)が原因かもしれません。これは口腔内の細菌の死骸の塊のようなもので強い臭いを放ちます。
大きさも米粒ほどの大きさなどさまざまで、くしゃみなどと同時に出てくる場合もあります。
綿棒などを使って自分で取ろうとする人もいますがあまりおすすめできないのですよ。
臭い玉(濃栓)の取り方についてはこちらの記事で紹介しています。
腐った卵のような臭い
腐った卵のような臭い、またはたくあん のような臭いがする場合は、胃の調子が悪いサインです。
胃炎や胃潰瘍などが原因で消化器官の機能が弱っていると、胃の中に食べ物が残った状態で発酵してしまうので、腐った卵のような臭い(=硫化水素)が発生します。
胃炎や胃潰瘍の多くはピロリ菌の感染によって引き起こされるので、胃に不快感を感じたり胸焼けがする場合は医師に相談しましょう。
膿のたまった臭い
口から腐った肉のような臭いを感じたら、副鼻腔炎(蓄膿症)や気管支など呼吸器によるトラブルが考えられます。
気管支の炎症によって痰が絡んだり、鼻に膿がたまってしまう副鼻腔炎(蓄膿症)によって呼吸が困難になると、口呼吸をする機会が増えます。すると、口の中の唾液が乾いて細菌が増殖しやすくなるので、口臭が発生してしまうのです。
酸っぱい臭い
口の中から果物が腐ったような甘酸っぱい臭いを感じたら、糖尿病の可能性が考えられます。
糖尿病にかかると、体は糖の代わりに脂肪やたんぱく質を分解してエネルギーを作り出そうとします。
この働きで生まれたケトン体という物質のなかに、臭いの原因となるアセトンが含まれているため、糖尿病になると口元や体から甘酸っぱい臭いを発してしまうのです。
糖尿病のかかりはじめは自覚症状が出にくいのですが、頻尿、喉の渇き、手足のしびれといった症状があれば、糖尿病のサインかもしれません。一度医師に相談してみましょう。
アンモニア臭
口元からアンモニア臭を感じたら、肝臓の機能が低下しているサインかもしれません。 肝臓の機能が弱まると、臭いの元であるアンモニアを処理する働きが衰えてしまいます。すると、尿と一緒に排出しきれなかったアンモニアが肺に運ばれてしまうため、アンモニア臭のする口臭が起きてしまうのです。
原因を作らないための対策方法とは?
口臭には、口の中で増えてしまう細菌や内臓のトラブルなどさまざまな原因があります。
ここからは、口臭の原因を作らないための対策法について詳しく紹介していきます。
口内をしっかり洗浄する
実は、口臭の約90%が口内の細菌や食べ物のカスによるものだと言われています。
つまり、歯磨きやマウスウォッシュで口内をしっかり洗浄していれば、内科的な病気を起こしていない限り 口臭を防ぐことができるのです。
歯ブラシはもちろん、歯間ブラシや舌ベラ(舌磨き)、殺菌作用のあるマウスウォッシュ で口内を清潔に保ってください。
また、歯石や歯垢が残っている人は歯科で取り除いてもらいましょう。
食生活を見直す
口臭は、臭いの強い食材やアルコール、タバコによっても引き起こされます。
食材の中でも、ニンニクに含まれるアリルメチルスルフィドという成分は嫌な悪臭の原因に。
体外に排出されても、その臭いは16時間も持続すると言われているので、ニンニクをはじめ臭いのキツイ食材は控えましょう。
また、アルコールを分解するときに発する臭い成分や、タバコによって唾液の分泌量が減るのも口臭の原因となります。
こうした外的要因による口臭を防ぐためにも、普段の食生活を見直すようにしましょう。
規則正しい生活を心がける
口臭は、糖尿病や内臓のダメージなど病的原因によって も発生してしまいますが、こうした体の不調には生活習慣によるストレスが深く関わっています。
例えば、睡眠不足によるストレスで唾液の分泌量が減ってしまったり、ストレスによって便秘を引き起こすと老廃物が体内に残って口臭が発生することも。
不規則な生活習慣はストレスの原因となり、自律神経が乱れて免疫力が低下します。
これが臭いの原因となる病的原因につながるので、ストレスを抱えないよう規則正しい生活を心がけましょう。
今すぐ消したい!息が臭い時の応急処置と口臭対策グッズ
今すぐ口臭をなんとかしたい!という人のために、臭いを抑える応急処置や口臭対策グッズについて紹介します。
嫌な臭いに気づいたら、すぐに実践してみましょう。
唾液の分泌量を増やす
口が渇いていると、臭いの元になる細菌が繁殖しやすくなるため、唾液を分泌させましょう。
唾液は抗菌や洗浄作用があるため、口臭予防につながります。唾液を分泌させるには、ガムを噛んで意識的に咀嚼回数を増やしたり、酸っぱいものをイメージして唾液を分泌することがポイントです。
日常で行っている歯磨きやうがいでも、口内の粘膜を刺激でき、唾液の分泌量を増やすことができます。
また、顎の下や耳の下をマッサージするだけでも唾液の分泌量を増やすことができます。
市販の口臭対策グッズを活用する
コンビニやドラッグストアでは、市販の口臭スプレーやタブレットが販売されています。
持続性よりも即効性のある口臭対策グッズなので、急な用事があるときでも便利です。
たいていは持ち運びに便利なサイズになっているので、エチケットとして持ち運ぶのも良いですね。
口臭サプリを飲む
一時的ではなく継続的に口臭予防をしたいなら、口臭サプリがおすすめです。
例えば、マッシュルームから抽出されたシャンピニオンエキスや、柿渋から抽出されたカキタンニンと呼ばれる成分には口臭を抑える働きがあります。
また、食物繊維やオリゴ糖が配合されているタイプは腸内環境の改善にも役立つので、口臭を根本的に予防することができます。
もう息の臭いで悩まない!
口臭は、原因によって対策法 がそれぞれ異なります。
まずはセルフチェックをしてみて、口臭の原因をきちんと突き止めてください。
また、あらゆる方法で試しても口臭が改善されない場合は、一度医師に相談してみることをおすすめします。
適切な対策法で、デリケートな悩みを解決しましょう。
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