臭いラボ

寝起きの口臭が酷い!その原因と予防方法10選

「口臭対策をしているのに口臭が酷いまま…」
朝の口臭が改善されなくて悩んでいる人は多いと思います。
口の中の臭いは一日の生活うちで朝の寝起きのタイミングが一番臭いといわれていて、しっかりと予防できていない人は更に酷い臭いを発してしまいます。
原因を知り、予防策をしっかりと実践すれば改善することができるので、ぜひ参考にしてみて下さい。

朝の口の臭いの原因

寝起きの朝の口臭は酷い場合だと「ドブの臭い」「ザリガニの臭い」「硫黄臭」などに例えられることもあり、かなり強烈でイメージも最悪です。
何の対策もせずに異性とはじめての朝を迎えたりなんかしてしまったら、強烈な悪臭に朝からドン引きされること間違いなしです。
また、口臭の原因として「胃や腸の調子が悪い」と考える人も多いようですが、原因の8割は口の中にあるといわれています。
などさまざまな口臭の原因がありますが、ここでは朝の酷い口臭の原因をみていきましょう。

さまざまな口臭の原因
虫歯
歯石
歯周病
歯垢(プラーク)
舌苔
蓄膿症(副鼻腔炎)
胃炎
胃腸炎
十二指腸潰瘍
悪玉菌と善玉菌のバランス崩壊(悪玉菌増加)
生理的要因

唾液分泌量の減少

唾液は口の中の細菌に対して洗浄作用、殺菌作用などがあるので口臭を抑制しています。ですが睡眠時は唾液の分泌量が起きている時と比較すると半分ほどに減少し、乾燥してしまうため、細菌の増殖を抑制することができず、寝起きに口臭が酷くなってしまいます。

口呼吸の人は口の中がカラカラに乾燥(ドライマウス)してしまうので細菌が繁殖しやすくなります。
また蓄膿症(副鼻腔炎)の場合でも鼻から呼吸が難しく、口呼吸になってしまいます。

食後8時間で細菌が最も増える

口の中の細菌は食事の8時間後に最も多くなると言われています。
起きている時間帯は歯磨きもできますし、唾液の分泌で細菌を殺菌したり洗い流したりしているので抑えられていますが、寝ている間は歯磨きもできませんし唾液の分泌も減少します。
そのため、寝起き時は細菌が最も多く、口臭が酷くなります。

虫歯を放置している


虫歯を治療せずに放置したり、治療途中で放置したままの歯は細菌の温床です。放置されている虫歯があると唾液の分泌が減少している睡眠時に細菌が増殖し、寝起きの口臭が悪化します。

食べカスが残っている

寝る前に歯磨きをしない、もしくは糸ようじや歯間ブラシを使っていないうえに歯磨きがしっかりとできていない場合は口の中に食べカスが残っている状態です。しっかりと歯磨きをしていても睡眠時は細菌が増えてしまうのに、食べカスまで残っていると細菌の増殖に拍車がかかってしまい、寝起きの口臭は更に酷くなってしまいます。

舌を磨いていない(舌苔を磨いていない)


寝る前に歯磨きはしているけど舌を磨いていないという人が多いです。
舌の表面の薄っすらと白くなっている部分は細菌の塊で、舌苔(ぜったい)と呼ばれているのですが、正常な状態だと舌の先端や脇の部分がピンク色で、表面の真ん中付近から奥にかけて薄っすらと白くなっている程度です。
舌全体が白くなっていたり、舌苔が分厚くなっていたり、黄色、黒色などに変色している場合は口臭を伴う異常な舌苔といえます。異常な舌苔ができる原因はさまざまですが、舌苔を磨くことを怠ると寝ている間に細菌が繁殖し、口臭が悪化してしまいます。

歯周病や歯周病予備軍がある

口内のケアを怠っていると歯周病菌が増えてしまいます。
するとそれまで菌と戦っていた免疫が対応できなくなり、今度は歯を攻撃しはじめ、歯を支えている骨を溶かそうとするのです。
味方だった免疫が歯周病菌の増加に伴って敵へと変貌してしまいます。
歯肉炎、歯周炎などの歯周病は寝起きの口臭が酷くなる要因の大きな一つです。

ストレス過多

ストレスを感じていると唾液の分泌量が減ってしまい口臭が悪化しやすくなります。
さらにストレスが原因で睡眠不足になってしまうと自律神経の働きが乱れ口臭が発生してしまうといった悪循環になってしまいます。

飲酒

お酒を飲むと体内でアルコールを分解するのに水分を多く使うので喉が乾いてしまいます。そのため口の中も乾いてしまうので、睡眠中の唾液の減少と合わさり、更に口の中の乾燥が進むことで細菌の増殖に繋がってしまいます。

喫煙

タバコのヤニは歯に直接付着してしまいますしニコチンが歯周病を悪化させたりもします。タバコを吸っている人は寝る前に吸わなかったとしても、寝起きの口臭が酷い傾向にあるようです。

朝の口の臭いの予防方法10選


睡眠時の唾液の減少などの関係でどうしても寝起きの口臭はきつくなってしまいますが、しっかり対策することで口臭を軽減することができます。症状によっては医師の診療が必要になるものもありますが、ここでは自分でできる予防方法を紹介していきます。

虫歯の治療、親知らずの抜歯

虫歯菌は臭いガスを発生させるので口臭の元になります。最後までしっかりと治療しましょう。
また、親知らずは歯茎が被さっていたり斜めに生えていたりすることが多く、食べカスがつまりやすいだけではなく歯磨きでもなかなか取れません。
被さった歯茎の中の膿や食べカスによって細菌が発生するので親知らずは早めに抜歯したほうが良いです。

寝る前に水分を摂る

どうしても睡眠時は唾液の分泌量が減少してしまいますが寝る前にコップ一杯の水を飲んでおくだけでも寝起きの口臭の軽減に繋がります。

プラークを除去するための正しい歯磨きをする

たとえ頻繁に歯磨きをしていたとしても正しい歯磨きができていなければ意味がありません。たった1回の歯磨きでもしっかりとプラークを除去することができていれば良いのです。

食べカスとプラークを同じだと勘違いしている人がいますが全くの別物です。
食べカスは文字通り口の中に残った飲食物のカスです。
プラークは「歯垢」や「バイオフィルム」とも呼ばれ、食べカスなどを栄養源として増殖した細菌の塊のようなもので、白色や黄味がかった白色でネバネバして歯や歯茎部分に付着し、虫歯や口臭に悪影響を及ぼします。
つまりプラークは除去されずに残った食べカスの進化形態といったようなものです。更に進行が進むとプラークが石灰化してしまい歯石と呼ばれる歯磨きでは取れないほど硬いものに変化してしまいます。

ですので寝る前の歯磨きでしっかりとプラークを除去することができているのであれば、朝は朝食の食べカスを取り除く程度のササっとした歯磨きでも問題ないと言えます。

舌苔を磨く

舌苔は口臭の大きな原因の1つで寝起きの口臭にも大きく影響します。
寝る前に舌を磨いておくことで睡眠時の細菌の数も少なくなり、寝起きの口臭を軽減することができます。
舌専用のブラシを使用するのも良いです。

※強く磨きすぎると舌表面の舌乳頭を傷つけてしまうおそれがあるので優しく磨いて下さい。

朝食を食べる

朝食をよく噛んで食べることで唾液の分泌に繋がるので細菌の洗浄、殺菌に繋がります。

喋る、口を動かす

話しをすることで唇や舌を動かすことになるので唾液の分泌を促します。
キシリトールの成分が多く配合されているガムを噛むこともおすすめ。唾液の分泌を促すだけではなく虫歯にもなりにくく歯垢を落としやすくする作用もあるので効果的です。

唾液腺マッサージ

唾液腺をマッサージすることで唾液の分泌を促す方法です。 唾液腺マッサージとは耳下腺(じかせん)顎下腺(がっかせん)舌下腺(ぜっかせん)と呼ばれる3つの唾液腺を肌の上から指でマッサージすることで唾液の分泌を促す方法です。寝起き以外でも口臭が気になる際はおすすめです。

舌回し運動

口を閉じた状態で、舌を歯と唇の間に差し込み、舌の先端を歯茎に沿わせるように「左上→上中央→右上→右下→下中央→左下」といったように円を描くように10周(逆回りも10周)ほど回すことで唾液の分泌を促します。これには唾液を促すだけではなく表情筋も鍛えることができ、小顔効果やほうれい線、顔の歪みなどにも効果があります。
寝起きだけではなく口臭が気になる際にこの舌回し運動をすることで口臭軽減に役立ちます。

口呼吸を改善して鼻呼吸に

口呼吸は口の中が乾きやすくなってしまい唾液も少なく細菌が増殖しやすくなるので鼻呼吸ができるようにしていきましょう。鼻炎などの症状がある人は口呼吸になりやすいので鼻炎などの症状の改善が必要になってきます。

飲酒、喫煙を控える

アルコール摂取により体内の水分が奪われてしまうので唾液の分泌が減少してしまいますし喫煙はヤニやニコチンが口臭悪化の原因に繋がります。なるべく減らすことを心がけましょう。

まとめ


朝の口の臭いは誰にでもあるものですが、原因を理解してしっかりと対策していくことで改善していくことができます。原因と対策方法を幾つか紹介しましたが、全部を一気に実践することは難しいかもしれません。ですが実践可能なものはできるだけ早く実行することをおすすめします。
面倒がらずに寝る前の対策、寝起きの対策をしっかり行っていけば口臭を気にしない快適な朝を迎えることができるようになりますよ!これを機に快適な朝を手に入れましょう!