目次
母乳が臭い原因は、さまざまな影響が関係しています。母乳が臭いのに赤ちゃんに飲ませて問題ないのか、また、母乳が臭う時の解消症をお伝えします。
母乳のにおいが臭い原因
母乳は無臭と思っていたけれど、たまに「臭い」と感じることがありませんか。母乳のにおいが臭い原因にはいくつかの理由があります。
食事や飲み物が原因の母乳のにおい
母乳は血液で作られているため、ママが食べた物や飲んだ物に大きく影響されます。よく味が変わるといわれますが、実は臭いにも影響し、さまざまなにおいを感じさせているのです。
血のような鉄っぽい臭い
体内で血液が母乳にするためにろ過する働きが低下してしまったことで、血のような鉄っぽい臭いを感じさせてしまう場合があります。
魚のような生臭い臭い
和食中心な食生活が良質な母乳を出すといわれており、出産後、魚をよく食べる機会が多いと思います。煮魚や焼き魚などを多く食べていると、母乳からも生臭いにおいを感じてしまう場合があります。
動物のような獣臭
動物性脂肪を多く含んだお肉などばかり食べていると、血液がドロドロになってしまい母乳の出も悪くなり、動物のような獣臭を感じてしまう場合があります。焼肉などを食べた翌日は、とくに動物のような臭いを感じやすいです。
母乳パットが臭い
母乳パットからまるで雑巾の生乾きのような雑菌臭や腐敗臭を感じる場合があります。これは母乳が臭いのではなく、母乳パットや授乳中に衣類に付着したことで雑菌が繁殖し、臭いを強く感じさせているのです。
母乳パットが原因で臭いときの対策法
母乳は脂肪分などの成分が含まれているため、衣類に付着してしまうと洗濯しても臭いが取り切れない場合があります。赤ちゃんの肌への影響を考えて、普段使う洗剤成分に気をつけている人も多いと思います。そんな時におすすめなのが重曹です。
母乳の汚れや臭いである酸性を重曹が中和して弱アルカリ性にし、しっかり消臭してくれます。重曹は食材としても使われる成分なので、育児中の洗濯も安心して使えますよ。
母乳ではなくチチガの臭い
母乳が臭いのではなく、もしかすると“チチガ”の臭いと勘違いしている可能性があります。乳首にもアポクリン腺と呼ばれる汗腺があり、無臭の汗とは違いアンモニアなどが混ざった汗を分泌します。
自分がチチガを発症していると気付いている人が少ないため、汗腺からではなく母乳からの臭いと思われてしまいがちです。ワキガ体質の人の場合、同時にチチガを発症している可能性があるため、ワキ汗だけではなく乳首周りの汗も忘れないようにケアしましょう。
母乳が臭いことでの赤ちゃんへの影響
母乳のにおいは赤ちゃんにとって“ママのにおい”と判断するため、臭いと感じるとさまざまな反応や影響が引き起こります。
母乳が臭いときの赤ちゃんの反応
赤ちゃんは出産直後からおっぱいを探し母乳を飲む体勢を整えます。誰も教えたわけでもないのに母乳を吸えるのは、嗅覚の発達が出生直後から優れているおかげといわれています。そのため、母乳のにおいが普段と違って臭いと、顔をしかめたり泣いてしまうなどの反応をします。
赤ちゃんの身体への影響
授乳でしか栄養補給をしない赤ちゃんは、母乳だけが頼りです。ママが食べた物が母乳を作るもとになるのですが、母乳のにおいがにんにくやネギなどと臭い場合、赤ちゃんのおならも同じような臭いを感じる場合があります。また、食べたものによって母乳の質へも多少ですが影響するため、便秘や下痢などを引き起こしてしまう可能性もあります。
母乳ストライキを引き起こしやすくなる
母乳のにおいが臭い、いつもと違うと赤ちゃんが感じた場合、おっぱいを飲みたがらない母乳ストライキを引き起こす可能性があります。母乳のにおいを嗅ぐことで赤ちゃんにとって安心できるため、母乳のにおいに変化があると少しの間、飲まなくなってしまう場合もあります。
チチガの母乳を飲ませてもいいの?
チチガを発症していて母乳を赤ちゃんが飲んだからといって、健康への影響はありません。チチガの原因は汗に混ざった成分のにおいなので、母乳自体の味を変えることはほとんどありません。
赤ちゃんは母乳のにおいを頼って乳首に吸い付きますが、チチガだとしてもママのにおいだと判断しているので、 あまり気にせず授乳しても大丈夫です。
母乳の臭いを解消する方法
母乳の臭いは毎日のちょっとした行動で変えることができます。赤ちゃんのためにも、いい匂いの母乳に改善した生活習慣を意識しましょう。
授乳期のママの食べ物改善
授乳期のママは乳腺炎や母乳の臭いを変えてしまうため、食べ物に少し注意して過さなくてはいけません。どんな食べ物が母乳の臭いを変えてしまうのでしょうか。
臭い母乳になりにくい食べ物
- 大根、にんじん等の根菜類
- 豆腐などの大豆製品
- こまつなやカボチャ等の緑黄色野菜
- わかめ、昆布、ひじき等の海藻類
母乳の臭いを解消したいなら、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが豊富な食べ物を選びましょう。母乳を作るために必要な成分を積極的に摂ることで、臭いを解消できますよ。
臭い母乳になりやすい食べ物
- さば、さんまなどの青魚
- 鶏肉、豚肉、牛肉などで脂身の多い部分
- ニンニクや玉ねぎ、ネギなどの香味野菜
- 納豆などの発酵食品
- ピザなどの脂っぽい食べ物
- カレーライスなどスパイスの強い食べ物
実際に、カレーライスなど食べ物により母乳の臭いが変化するか実験を行ったところ、多少ですが影響があったと報告されています。普段の食生活や食べ物の選び方で母乳の臭いが変化することがわかっています。
授乳期のママの生活習慣改善
母乳のにおいが気になる授乳中のママは、普段の生活をちょっと見直すことで“臭い”を改善できます。
搾乳してからおっぱいを飲ませる
授乳時間の間隔が長い人や母乳の出が良い人は、出過ぎるためにおっぱいの中で母乳が余ってしまいます。
おっぱいに古い母乳が溜まっていることが原因で臭く感じてしまう場合があります。母乳が溜まっているなと感じたら、搾乳して古い母乳を捨てるようにしましょう。
時間を見つけて仮眠する
授乳期のママはとにかく寝不足の毎日が続きがちです。睡眠不足はホルモンバランスを乱したり、血行不良となって母乳のにおいにも影響を与えてしまう可能性があります。赤ちゃんが眠っている時間帯に一緒に寝るなどし、母乳の臭いが気になる時はとくに家事より育児中心の生活を送りましょう。
まとめ
母乳のにおいが臭いと母乳の味にも影響してしまい、赤ちゃんが飲んでくれない場合もあります。母乳の臭い改善のためにも食事や生活習慣の見直しをし、正してあげることが大事です。
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