臭いラボ

子供のわきがは何歳から臭い症状が出はじめるの?

何歳から子供のわきがの臭いはきつくなる?

子供のわきがの始まりは、思春期のはじまる第二次成長期にあると言われています。これは、わきがの原因であるアポクリン腺の発達によるものです。アポクリン腺は、わきの下やデリケートゾーン等の特定の部位にのみ存在するため、特定の部位でニオイが発生します。子供にとってわきがは、いじめの原因などにもなる恐れもあり、親のサポートが必要になります。そして、子供にも自分でできことを教えてあげるなど対策をとってあげましょう。

ホルモンバランスが変化する第二次性成長期


臭いというのは自分も他人も嫌な気分にさせることがあり、困ったものです。それが子供となるとイジメに繋がる原因にもなりかねません。
では、子供のわきがの臭いがきつくなるのは、いったい何歳からなのでしょうか?

親であれば、子供がわきがであるかないかは、気になるところです。子供がわきがであった場合、その傾向がみられるのは第二次成長期であると言われています。もちろん個人差もありますが、小学校高学年のあたり、10歳ぐらい」にその傾向が現れます。これは、思春期の始まりで、ホルモンバランスが変化するためです。女の子なら、女性ホルモン。男の子なら男性ホルモンの分泌が活発になり大人への体づくりが始まるのです。
わきがの原因であるアポクリン汗腺は、第二次性徴とともに発達するため、第二次成長期が、女子で10歳頃、男子で12-13歳であることも、女子のわきがの発症が早いと言われる理由でもあります。
また、女性の方が、脂肪量が比較的男性よりも多く、皮脂腺から分泌される皮脂の量も多くなります。

女性のほうがわきがの発症は早い


女性の方がわきがが多いと言われています。では、それは何故でしょうか?
その理由としてあげられるのが、生理の始まりです。わきがは、ホルモンの影響をうけるので、同じように生理との関連性があげられます。また、わきがの原因であるアポクリン汗腺が男性より、女性の方が多く分布していることもその原因とされています。

自分の子供がわきがかどうかを判断するポイント


自分の子供がわきがであるかどうかを判断することは大事で、早く気づいてあげれば、それだけ早く対処方法も取りやすくなります。判断方法の重要な点は、遺伝によるものが多く、比較的簡単に確認できます。

自分(親)のどちらかがワキガ体質かどうか

まず、親である自分のことです。両親のうちどちらかがわきがであった場合、子供にわきがが遺伝する確率は50%と言われています。両親の両方ともわきがであった場合は、その確率が80%にあがります。100%ではないみたいなので、まだ望みはあります。

耳垢が湿っているかどうか

次に耳垢です。日本人の耳垢にはドライ型とウエット型があります。ドライ型は、さらさらした耳垢であるのに対して、ウエット型は、ドロッとした耳垢です。
報告によると、ほぼすべてのわきがの人は耳垢がウエットタイプであると報告されています。
特に、キャラメルのように茶色くドロッとしていると要注意です。
わきが体質の耳垢についてもっと詳しく知りたい場合はこちらの記事をご覧ください。

 

シャツの脇部分の黄ばみや体毛の濃さ

それから、汗の黄ばみも影響しています。わきがの原因であるアポクリン腺は、栄養分をたくさん含んだねっとりした汗を分泌します。これが、常在菌の栄養分となるために、臭いの発生原因となります。一日来た下着の脇のあたりに黄ばみというよりも、黄土色のような濃いシミになっていると要注意です。また、わきがの原因であるアポクリン汗腺の数は、ワキ毛(毛穴)の量に比例しているので、ワキ毛の濃い人ほどわきがである確率が高いと言われています。
ただ、この黄ばみや体毛の濃さ単体での事象は必ずしもわきがと直結しているわけではありません。いくつかの事象を総合的に判断することが大事です。

親がわきがの子供にするべき対処※子供は気づいてないかも


小学校高学年の年齢の子供には、まだ、自分がわきがであることに気付いていないかもしれないし、わきがに対する対処法を、自分一人でできるだけの力が備わっていないかもしれません。そこで親がしっかりとサポートしてやることで、今後の人生が大きく変わってきます。

子供にわきがであることを伝えてあげる

もし、自分の子供が自分がわきがであることを知らないのであれば、教えてあげることが必要です。事実に背を向けても何も解決しません。特に、思春期の子供は、自分の体の変化に過敏になっている時でもあります。事実を知らせるときも、慎重に言葉を選んで、わきがであることが、なにも恥じることではなく、どううまく付き合っていくかをきちんと教えてあげましょう。

デオドラントグッズを使用

デオドラントグッズを使用することで、一時的な解決は可能です。子供の頃から、これを習慣づけさせてあげれば、大人になっても、最低限のエチケットとして苦にならずにできるでしょう。ただ、自分の肌にあったものを選んで、スキンケア対策もしっかりとしておきましょう。
わきが対策用のデオドラントグッズをお探しの場合はこちらの記事をご覧ください。

 

肉中心の食生活を避ける

わきが対策として食事に気を付けることもとても大切です。食べ物のによって、わきがの臭いのつよさが変わります。特に、過剰な肉類の摂取は控えて置いた方が得策です。肉類やインスタント食品はわきがの原因であるアポクリン汗腺を強く刺激して、わきがの臭いが強くなります。

シャツやインナーを沢山用意してあげる

汗をかかないことが、わきがの程度を弱めると思われがちですが、それは逆で、日ごろから汗をかかない子供は、汗腺機能が弱くなっているため一旦運動すると、更に強いニオイとなって現れます。適度な発汗が一番良いのです。そのためにも、たくさんのシャツやインナーを用意することで、臭いや黄ばみとうまく付き合うことができ、わきがを軽減することができます。特に、汗をよく吸収してくれる綿や麻などの天然素材がわきがとの相性がいいでしょう。

わきがの子供には何歳から手術可能?


わきがの対策として、手術という方法もあります。わきがの原因であるアポクリン汗腺の発達は、第二次成長期に始まります。そのためアポクリン汗腺の発達途中で手術を行うと、またアポクリン汗腺が形成されることもあり、施術後にまた、わきがの影響がみられることがあります。そのため、脇毛が生えそろってからが、子供のわきが手術のタイミングの目安とした方が良いでしょう。また、手術には局部麻酔を行いますが、小さい子供には術後の痛みに対する抵抗力が少ないため、その点も十分に考慮したほうが良いでしょう。子供におけるわきが手術の利点としては、子供の新陳代謝が早いため傷の治りが早いことです。そして、自治体にもよりますが、中学生以下では、手術の自己負担が、ゼロになるところもあります。

まとめ

  • 両親のワキガ体質の有無と子供の耳垢で、ある程度の判断可能
  • 子供がわきがであった場合、日ごろからケアをしてあげる
  • 時期をみて子供にわきがであることを言葉を選んで伝えてあげる
  • 第二次成長期を過ぎたころに時期を見てワキガ手術をするのも良い