臭いラボ

子供の鼻の臭いと病気予防!正しい鼻のかみ方と教え方

子供が鼻水をしっかり出しきれず、独特な臭いを感じている・・・。正しい方法を教えてあげているはずなのに理解してもらえない・・・。鼻を正しくかむことで鼻の臭いの軽減や病気の予防にも繋がるので、早い段階で正しく鼻をかめるようにしたいところですね。

鼻をかめない子供は臭いや病気のリスクも高くなる

子供の鼻から悪臭を感じるのは、上手に鼻をかめなかったり、かむこと自体が苦手なせいで鼻をかもうとせず、鼻の奥に鼻水が残ってしまうことが原因の一つにもなっています。鼻水の放置は病気につながる可能性もありますので、正しい鼻のかみ方を子供のうちからしっかり教えてあげることが大切です。

また口臭が臭いと思っていたら、実は鼻が臭いことが原因だったということもあるので「鼻が臭い=口も臭い」となってしまうことも多いようです。

口臭も臭いと感じている人はあわせてこんな記事も参考にしてみてください。

 

正しい鼻のかみ方手順

  1. ティッシュを半分に折り鼻に当て、両手で鼻を包み込むように抑える
  2. 口から大きく息を吸い込んでから口を閉じる
  3. 片方の鼻を抑えて、もう片方から鼻息を思いっきり出す

 

  1. 口で息を思いっきり吸わせ、口を閉じて息を止める練習をする
  2. 片方の鼻を指で抑え、指で抑えていない方の鼻穴から息を出させる
  3. 鼻息でティッシュなど軽い物を吹き飛ばす練習をする

子供の鼻が臭い原因

「子供の鼻が臭い!」と感じるには、さまざまな原因があります。原因を知ることで今からできる予防策もありますので、しっかり確認しておきましょう。

副鼻腔炎・蓄膿症

副鼻腔炎や蓄膿症は、鼻の副鼻腔がウイルスや細菌による感染を引き起こし、鼻の粘膜部分などに炎症が起こります。その後、副鼻腔に膿が溜まってしまい、出しきれずにいたことで炎症をひどくしてしまいます。これを繰り返すことで膿がどんどん鼻の中に溜まり、強い臭いを鼻息からも放ちます。症状が1カ月で治まる場合は急性、3カ月以上続くようであれば慢性と診断します。

 

予防法

副鼻腔をウイルスや細菌感染から守ることが大切です。感染症が引き起こりやすい季節になったら、マスクを着用したり鼻うがいをさせることが理想的です。すでに鼻水が出ている時は、こまめに鼻をかんで“膿を溜め込ませない”環境を整えてあげる必要があります。

また、副鼻腔炎や蓄膿症を患わないために、栄養バランスの取れた食事や運動をして免疫力を高めることも大切です。子供は食べ物の好き嫌いが多く、最近はゲームやスマホ閲覧ばかりで運動不足になりやすい子が多いので注意しましょう。

異物が詰まっている

病気が原因で子供の鼻水が臭いと思い薬を飲んでも改善されない場合、もしかすると鼻の奥に異物が詰まっている可能性があります。好奇心旺盛な幼児(2歳から5歳くらい)の年齢の子どもたちは、BB弾や豆菓子、ビーズやティッシュペーパーなど、小さなあらゆる小物を鼻の中に入れて遊んだり、誰かに入れられて放置してしまうケースが少くありません。

放置された異物により鼻の粘膜が炎症を起こし、悪臭を放っている可能性があります。鼻の中をしっかり確認し、異物を確認したなら早急に取り出すようにしましょう。

取り方

子供の鼻の中に異物を確認したなら、自分で取り除くのではなく、必ず医療機関を受診して取ってもらうようにしましょう。見える位置にあるからと親がピンセットなどで取り除こうとした時、子供が暴れたり騒いだりして鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。専門医にお願いして、異物の除去と消毒をしっかりしてもらいましょう。

濃栓(臭い玉)の臭いが鼻から

膿栓は別名「臭い玉」とも呼ばれ、喉の奥に米粒ほどの白い塊が細菌の死骸や食べカスなどによってできます。鼻づまりにより口呼吸をしたり虫歯があるなど、口の中に雑菌が繁殖する子供ほどできやすく、口を開けて目に見える部分にある場合と見えづらい扁桃腺付近にできる場合があります。子供の鼻から臭いを感じる場合、膿栓(臭い玉)ができている可能性がありますので、増やさないためにも日頃から予防対策をしておきましょう。

予防法

膿栓(臭い玉)を作らせないためには、口の中の雑菌繁殖を抑える必要があります。唾液の分泌量を増やしたり、食事の後に歯磨きをして食べ物のカスを残さない、虫歯があるなら早期治療をするなどして、菌の繁殖を抑えましょう。歯磨きが食事のたびにできない場合は、うがいだけでも十分な予防法です。

濃栓(臭い玉)についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事もどうぞ

 

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎の原因は、ダニやペットの毛、ホコリなどによるハウスダスト、PM2.5、花粉などさまざまな物質が影響しています。鼻水を上手にかめずに溜まってしまうと、鼻の粘膜に炎症を引き起こして症状を悪化させたり、鼻に入り込んだアレルギー性物質が排出されず鼻水や臭いを悪化させます。鼻腔が細くなったり鼻づまりにより膿が溜まり続けると、鼻から悪臭を感じやすくなります。

対策法

鼻水をとにかく鼻腔内から排出することが大切です。子供がしっかり鼻をかめるように、正しいかみ方を練習させてあげましょう。また、抗生物質などによる薬治療でアレルギー性物質から鼻を守る治療も必要です。体を動かしたり食事をしっかり取るなどし、免疫力を高めた生活で過ごすことで、アレルギー性鼻炎になりにくい体質を整えられますよ。

まとめ


鼻をしっかりかめない子供ほど、鼻から強い臭いを感じやすくなります。正しく鼻をかめるように教えてあげるほか、鼻水や鼻の臭いが強い場合は医療機関でしっかり診てもらいましょう。