目次
蓄膿症を患うと、どうしても鼻息から嫌な臭いを感じてしまいます。なぜ臭うのか、原因や自宅でも簡単にできる対策方法について詳しく紹介します。
蓄膿症とはどんな病気?
蓄膿症(副鼻腔炎)は風邪や花粉症などにより鼻腔内の粘膜が炎症を起こし、鼻水や膿が副鼻腔と呼ばれる空間に溜まってしまう状態をいいます。この副鼻腔は鼻の両隣(目の下側)や両目の間(眉間)にもあるため、下を向くと眉間などが重くなったりツーンと痛みを感じる場合があります。
蓄膿症になると鼻や口から臭いを感じるのは副鼻腔に溜まる膿が鼻水と混ざって臭ったり、喉の奥に鼻水がたれてしまうことが原因で、口の中からも嫌な臭いを感じます。さらに、蓄膿症で鼻が詰まって口呼吸が続くと、口腔内は雑菌だらけとなり鼻だけではなく口臭も強くさせます。
蓄膿症かどうか自分で簡易的にチェックする方法
鼻から感じる臭いは蓄膿症が関係しているのか、まずはセルフチェックしてみましょう。
青っ鼻など鼻水が多くなる
蓄膿症を患うと鼻水の量が必然的に多くなります。サラサラしているというより、青っ鼻のようにドロッとした粘り気の強い鼻水が出てきます。症状が重いと鼻の下まで垂れてきますが、軽いと鼻の奥に溜まった状態が続きます。
鼻づまり
口を閉じて鼻呼吸をした時、苦しいと感じるなら蓄膿症の可能性があります。蓄膿症は空気の通る隙間に鼻水や膿が溜まるため、鼻呼吸を苦しくさせます。
喉の奥に鼻水が流れる
つばを飲み込む時、鼻水も一緒に喉の奥に流れてしまうケースがあります。鼻水は通常、鼻の外側に流れますが量が多いと喉の奥にも流れてしまいます。
目頭や鼻の両脇などが痛む
蓄膿症を発症すると早い段階で目頭や鼻の両脇などにツーンとした痛みや重みを感じやすくなります。鼻水や膿が溜まっていることが原因ですが、状態によっては頭がぼーっとしたり頭痛がするなど健康被害を感じます。
ニオイがわからない
鼻の粘膜に炎症が起こっているため、さまざまなニオイを感じにくくなります。蓄膿症は鼻水や膿などの臭いを発生しやすいのですが、その多くが自分自身では気づきません。家族や周囲に口臭や鼻息が臭うといわれている場合、蓄膿症が疑われます。また、味もわからないって人も中にはいます。
蓄膿症だとこんな悲しいことが起きる…
蓄膿症のせいでさまざまな出来事が起こっています。自分一人の病気ではありますが、時に周囲まで巻き込んでしまうほど悲しい病気でもあるのです。蓄膿症で起こってしまった出来事を紹介します。
- 料理の味がわからなく彼女に怒られた
- 自分では鼻息と口臭の臭いに気づかず周囲から避けられた
- 仕事中に頭がボーっとして上の空。上司に説教された
- 腐敗臭がヒドく周囲に聞いたら「お前だよ」といわれた
- 頭痛が続いて何しても失敗する
- 黄色い鼻水が出て彼に幻滅された
- 鼻づまりがヒドくて何を言っているかわからないといわれた
- 鼻呼吸すると「ピ~、ピ~」と変な音が続く
- 口から金魚鉢の中のような臭いがするといわれた
蓄膿症が原因でこのように心にダメージを追うような出来事がたくさんあります。とくに、大好きな彼氏や彼女、家族から臭いニオイがするなど指摘されるのはショックですね。
蓄膿症で鼻の下や鼻息が臭くなる原因は?
蓄膿症はほかにも、鼻の下や鼻息が臭く感じてしまうケースがあります。鼻が詰ってあまり自分自身では感じにくいのですが、主に鼻の下や鼻息が臭くなります。臭いの原因は鼻腔内に溜まった鼻水や膿です。
鼻水が止まらなかったり鼻をかんでも残っている感じがする場合、蓄膿症の可能性が高いです。鼻をかんでスッキリした時に、鼻呼吸をしてみてください。鼻の奥から生臭いようなニオイを感じませんか?
しっかり鼻水を出し切ったつもりでも、まだまだ残っている証拠です。鼻の奥に溜まった膿が悪臭を漂わせ、鼻息と一緒に放たれてしまうのです。
鼻息だけではなく口臭も臭くなる
鼻息だけ臭くなると思われがちですが、実は蓄膿症は口臭にも気をつけてください。蓄膿症は鼻腔内の病気なので口とは無関係に感じますが、鼻づまりにより口を開ける機会が多くなり、口腔内が乾燥し雑菌が繁殖して口臭を感じさせてしまうのです。
どうしても蓄膿症など鼻が悪いと息苦しくて、口をポカーンと開けてしまいますよね。自分では気づかないニオイ、口を開けることで周囲はとても不快に感じている可能性が高いです。蓄膿症の口臭は生ゴミや魚が腐ったような臭いのため周囲から避けられがちになってしまう可能性もあります。
口臭の対策ならこちらの記事もどうぞ。
自宅でも可能な蓄膿症のニオイ対策法
蓄膿症は放置していると重症化する可能性があり、多くは耳鼻科で薬剤などを用いて治療します。抗生物質などを使って鼻の奥に溜まった膿を排出しますが、症状が重かったり長引く時は手術する場合もあります。一番は医療機関で治療をすることですが、自宅でも蓄膿症を予防する方法があります。
鼻うがい
鼻の奥に溜まった膿や汚れを取り除くためには、鼻うがいが一番スッキリします。片方の鼻穴から洗浄水を入れ、もう片方の鼻穴から汚れた水を出します。病院で鼻うがいする時は、口から汚れた水を出すなど用いられる場合もあります。
生理食塩水や重曹などで鼻うがい用の洗浄水を自作する方法もありますが、鼻うがい用の商品も多数販売されているのでそういったものを使用する方が簡単で良いと思います。
ハナノア
出典:https://www.kobayashi.co.jp/seihin/hna/index.html
ノズルを鼻の穴に入れて専用の洗浄液を流し込んで鼻を洗浄するタイプ。
鼻から洗浄液を流し込んで口から出すことになるので鼻の奥まで付着している雑菌や花粉、汚れを洗い流すことができます。
体液に近い成分でできているのでツーンとするような痛みもなく鼻うがいが怖いという人でも大丈夫。
ミントの香りがより一層、鼻のニオイを爽やかに感じさせます。
また、ハナノアbタイプもあり、こちらは洗浄液がシャワー状に出るので、これも鼻うがいが苦手な人でも鼻うがいをしやくなっています。
ハナクリーンS
出典:http://hana-clean.com/product-list-hanaclean
専用の洗浄剤を溶かした専用駅を鼻から流し込んで鼻を洗浄するタイプです。雑菌や花粉、黄砂、PM2.5、ほこりなどの汚れを洗いながすことができます。
ツーンとした刺激もな少ないため子供(5才位から)でも楽に鼻うがいができます。
他にもハナクリーンa・ハナクリーンEXといった水圧自在ポンプ付きのタイプや、シャワー・ストレートといった洗浄タイプを選べるものもあります。
こちらは10才くらいのお子様から使用できます。
ほお骨プッシュ(鼻ヨガ)
鼻ヨガって知っていますか?山本ヨガ研究所の山本先生が考えた方法で、耳鼻科の先生なども自宅で実践して欲しいとおすすめしているんです。やり方はとても簡単です。
- 小鼻(鼻の横側)に指をあて頬骨を押し上げる
- 外側に2秒間押し広げる
押し上げるといっても跡が付くほど強く押す必要はありません。ヨガと東洋医学を組み合わせた方法で、鼻づまりや鼻水に苦しむ蓄膿症を緩和します。
枕元にタマネギを置いて寝る
よく昔の人って「風邪ひいたらネギを首に巻け」っていいません?ネギや玉ねぎってツーンとした刺激臭があるのですが、あの目に染みるような臭いが蓄膿症を落ち着かせてくれるのです。
少しふざけた話に感じますが、玉ねぎやネギに含まれる辛味成分の硫化アリルが含まれています。この成分は抗菌や殺菌作用があり、寝る前に枕元に置いておくだけで鼻づまりが解消されるんです。食べるのもいいのですが、生の状態の方が成分効果を感じやすいので、刻みタマネギなどで試してみてください。
加湿器を置く
部屋の湿度が低いと鼻は乾燥してしまうため、呼吸が苦しくなってしまいます。鼻の粘膜に潤いを与えてあげ、鼻水を出しやすい状態を作ることで蓄膿症を改善できます。こまめに鼻を噛むことで、中耳炎など二次被害も防げます。
まとめ
蓄膿症の臭いは自分だけではなく、周囲を巻き込んで不快にさせます。抗生物質など薬治療や手術をすることが最適な解決策ですが、自宅でも鼻うがいや鼻ヨガなどをすることで悪化を防げますので、ぜひ実践して臭い対策をしてみてください。
臭いラボパートナー 編集部
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