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仕事が終わり、やっと帰宅して靴を脱ぐと、むわ~っと嫌な臭いが玄関に拡がり、憂鬱になる、靴にも靴下にも気を使っているのに、毎日丁寧に足を洗っているのに…そのような悩みは、せっけんの選び方と足の洗い方で解決できます。
足の臭いはせっけんで落とせる?
足の臭いが気になっている方は、入浴時、丁寧に足を洗っていらっしゃると思います。にもかかわらず、足の臭いが消えない原因は、現在お使いのボディソープや石鹸のせいかもしれません。
足の裏は、皮脂腺がない為、角質が厚くなりやすい、指と指の間には皮脂腺があり、蒸れやすいなど、身体の他の部分とは、皮膚の状態が異なります。その為、身体の他の部分より皮膚は丈夫ですが、雑菌が繁殖しやすい部位でもあるので、足の臭いを改善できる石鹸が必要なのです。
せっけんで臭い源の「雑菌」を抑える
足の臭いは、表面的に足専用のデオドランドクリームや、消臭剤を使うだけでは解決できません。大切なことは、雑菌が繁殖しないような皮膚の状態にすること、その為には、足を洗う際には、殺菌効果のある石鹸で、雑菌をしっかりと除去しなくてはなりません。
洗っても落ちない臭いの2つの理由
丁寧に足を洗っているのに足の臭いに悩まされている原因は、靴のケア不足、通気性の悪い靴下や靴など様々ありますが、足の洗い方に関しも、主に2つの原因が考えられます
理由①洗い方
足の臭いが特に発生する部位は、指と指の間、爪と皮膚の間です。足の裏だけを丁寧に洗っても、足の臭いは取れません。十分に泡立てた石鹸を指と指の間につけて、洗うこと、さらに体をふく時にも忘れがちな指と指の間を完全に乾かすことが大切です。
また、足の指の爪が伸びていると、爪と皮膚の間に汚れが溜まり、臭いを発生させるので、爪はまめに切り、爪を切るタイミングは入浴前にしましょう。爪を切らない日は、爪ブラシを使って爪と皮膚の間にある汚れを落とす方法も効果的です。
できれば、入浴時だけではなく、帰宅した際に手洗いやうがいと同じ感覚で、足も洗いましょう。もちろん、そのあとは清潔なスリッパをはくことも忘れずに!
理由②殺菌・消臭効果の低い石鹸
入浴中に足を洗う際に、多くの方は身体を洗うボディソープや石鹸で足も洗っていらっしゃると思います。洗浄力や殺菌効果が強すぎると、肌にダメージを与えてしまうからです。ところが、それでは日中靴で蒸らされた足の裏や指と指の間に繁殖した雑菌を取り除くことはできません。足の臭いを抑えるためには、殺菌効果の高い石鹸を使う必要があります。
足の臭いに効くせっけんの選び方
足の臭いをしっかり落とせるせっけんを選ぶ際に、チェックしなくてはいけないポイントを確認しておきましょう。
固形タイプの石鹸を選ぶ
固形せっけんと液体せっけんは、原料が異なります。固形石鹸の純石鹸成分は脂肪酸ナトリウム、液体せっけんの純石鹸成分は、液状にすることのできる脂肪酸カリウムが使われています。液体せっけんの純石鹸成分の脂肪酸カリウムは、液状にすることができるとはいえ、たくさん配合すると、なめらかな液状ではなくなってしまいます。その為、固形せっけんに比べると、純石鹸成分の配合されている量が少なく、洗浄力もそれほど高くありません。ただし、保湿成分などが配合されているボディソープは、しっとりした洗い上がりになります。
足の臭いを消すためには、洗浄力が優れているせっけんが必要ですから、固形せっけんの方が向いています。
消臭・殺菌効果のある成分をチェック
天然成分
柿タンニン
柿渋に含まれている成分で、消臭効果があります。
茶カテキン
臭いを中和させる働き、皮脂の酸化を防ぎ、臭いの発生を抑える働きがあります。
ミョウバン
殺菌、消臭効果があり、食物のアク抜きにも使われます。
炭
臭いを吸収する働きがあります。(靴箱に入れておくのも良い方法です)
ハッカ
抗菌、消臭効果があります。
科学的な成分
イソプロピルメチルフェノール
ニキビ用の洗顔石鹸にも配合されている成分で、殺菌効果があります。
ベンゼトニウムクロリド
陽イオン性界面活性剤の一種で、強い殺菌・防臭作用があります。
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル
臭いを発生させるブドウ球菌などグラム陽性菌を抑える作用があります。
「薬用」「医薬部外品」の表記があるもの
石鹸には化粧品として分類されている石鹸と、医薬部外品として分類されている石鹸がありますが、足の臭いを解決する為には「薬用」「医薬部外品」の表記がある石鹸が効果的です。薬用石鹸と表示されている石鹸は、医薬品と化粧品の中間に位置する医薬部外品として分類されている石鹸で、有効性、安全性、品質に関して厚生労働省から認可を受けています。
薬用石鹸には、肌荒れやニキビを抑える効果のある消炎剤が配合されたタイプと、臭い発生させる雑菌の繁殖を防ぐ殺菌剤が配合されたタイプがあり、足の臭いには殺菌剤が配合された薬用石鹸が向いています。
薬用石鹸、医薬部外品の石鹸には配合されている有効成分が表示されているので、上記の成分が配合されている薬用石鹸を選びましょう。
足の臭いにおすすめのせっけん8種類
1.アニセ薬用石鹸
足の臭い専用の薬用石鹸。
有効成分
イソプロピルメチルフェノール
その他の成分
薬用炭、カキタンニン、ローズマリーエキスなどが配合されています。
薬用ハーバルデオドラントソープ
女性向けのバラの香りの薬用石鹸。
有効成分
イソプロピルメチルフェノール
その他の成分
柿渋エキス、食物からとれる素材を調合したジャムウ素材弔辞エキス、ウコンエキス、ケイヒエキスなどが配合されています。
ピロエース石鹸
出典:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp
有効性や安全性の検証が不十分であるという理由で米国食品医薬品局が販売禁止措置を取ったトリクロカルバンの代わりに、イソプロピルメチルフェノールを有効成分として配合。
有効成分
イソプロピルメチルフェノール、ジフェンヒドラミンHCl(消炎成分)
その他の成分
ティーツリーオイルを成分の一部として配合
薬用ミョウバンせっけんEX
有効成分
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、トリクロロカルバニリド
その他の成分
ダイズエキスやハッカ油などが配合されています。
ルシード(LUCIDO) 薬用デオドラント石鹸
有効成分
緑茶乾留エキス、イソプロピルメチルフェノール
その他の成分
ハッカ油、薬用炭油などが配合されています。
いつかの足裏石けん
角質ケアと消臭が同時にできる天然成分にこだわった石鹸です。
有効成分
なし
その他の成分
オレンジ油、セイヨウハッカ油、ローズマリー油などが配合されています。
[プラス-デオ]デオドラントソープ
出典:https://www.suntory-kenko.com
有効成分
イソプロピルメチルフェノール
その他の成分
薬用炭、ウーロン茶エキスなどが配合されています。
薬用柿渋石鹸
出典:http://www.eterno-kenkoucorp.com
有効成分
イソプロピルメチルフェノール
その他の成分
柿タンニン、茶カテキン、ユーカリエキスや保湿成分も配合されています。
足の臭いを落とす洗い方のコツ
どんなに効果の高い石鹸を使っても、洗い方によっては足の臭いを解決することはできません。
足を洗う前の準備として、爪のチェックをしましょう。爪と皮膚の間は、汚れが蓄積しやすいので、伸びていれば切り、伸びていない場合は爪ブラシを用意しましょう。
入浴時であれば湯船につかる、足を洗うだけであれば、洗面器のお湯に足を浸して足に水分を吸収させます。
石鹸は洗顔の時のようにネットを使って十分に泡立て、皮脂腺のある指と指の間は手の指で、汚れが為りやすい爪と皮膚の間は爪ブラシを使って丁寧に洗います。洗い終ったら、石鹸分が残らないよう、十分に洗い流します。石鹸分が残っていると、その石鹸分が菌の餌となって、新たな臭いを発生させてしまいます。足を拭く際には、指と指の間が湿った状態にならないよう、水分は完全に拭き取りましょう。
また、せっかく洗っても、スリッパや靴が清潔でなければ、足の臭いが戻ってきてしまいますので、注意しましょう。
適切なせっけんと洗い方で臭いを抑えよう!
足の臭いを落とす為には、① 殺菌、消臭効果のある薬用せっけんを選ぶ ②正しい洗い方を実践する この2つポイントを押さえて、何の心配もなく人前で靴を脱げる、帰宅時に靴を脱いでも臭いが気にならないという生活を手に入れましょう。
臭いラボパートナー 編集部
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