私の体臭もしかして臭い?体臭の原因と対策方法

私の体臭もしかして臭い?体臭の原因と対策方法

普段はニオイが気になる事なんてないけど…ふとした瞬間、

「あれ?臭い?…もしかしてこれ、私の体臭!?」

…なんてショックを受けることはありませんか?じつはワキガ体質や加齢臭でなくても体臭がすることはあります。

今回は、体臭が臭う原因とその予防・対策方法を紹介します。

体臭の悲劇シナリオ~悲劇体験例~

まずは体臭が臭いことで起こりうる悲劇のシナリオを幾つか紹介してみたいと思います。
あくまでも注意喚起のための紹介ですが「こんな悲しい体験したくない!」と思い、体臭に対する意識を強めて頂ければ幸いです。

① あだ名が『硫黄島』に。島じゃないのに人なのに。
② 体臭が原因でイジメられるが『加害者』扱い。イジメの被害者なのに。
③ 体臭がGPSのように。。体臭が強すぎて『あっちにアイツ居るぞ!』といった具合に居場所がバレる。体臭警報。。
④ エレベーターに同上した人が眩暈で倒れそうになる。
⑤ 付き合えない。彼氏、彼女、結婚、友達ができない。
⑥ 面接で不採用になる。
⑦ 周囲の人が涙ぐむ。

まだまだ悲劇のシナリオは沢山ありますがこのあたりで留めておきます。
このように体臭が臭いことが原因でさまざまな悲しい出来事が起きてしまいます。何としてもケアしたいですね。

また、過去に臭いと言われたりした辛い経験などから本当は臭くないのに自分は臭いと思ってしまう自臭症(自己臭恐怖症)といった症例になっている可能性もあります。
もしかしたら自己臭恐怖症なのかも?と思った人はこちらの記事をお読みください。

体臭の原因

体臭は誰にでもあるものですよね。でもニオイが強すぎるなど、不快感を伴うものであれば、なんとかニオイを抑えたい…と考えるもの。

じゃあどうやったら嫌なニオイは抑えられるの?

まずは体臭の原因となるものを把握しましょう。主に9つです。

汗や皮脂など体の汚れ

これが一番分かり易い、かつ簡単に改善できる原因です。

ヒトは、体温を調節したり皮膚にうるおいを与えるために、汗や皮脂を分泌します。それ以外でも、緊張やストレスを感じたとき、辛い物を食べた時なども汗が出ます。

汗は分泌されたばかりだとほぼ無臭ですが、皮脂や垢と混ざり、時間が経って皮膚のうえに存在する雑菌に分解されることで悪臭を発するようになります。

また、衣服に汗のニオイがしみ込んでしまっていることで、せっかく体から出る汗のケアをしても衣服から臭ってしまう場合もかなりの確立であります。
衣服にしみこませないように脇汗パッドや脇汗パッド付きのインナーなどを着るのも対策になります。
男性用の脇汗パッド選びならこちらの記事を参考にしてみてください。

汗腺の機能低下

・汗をこまめにふかない
・お風呂はシャワーで適当に体を流すだけ
・普段からあまり運動をせず、冷房のきいた部屋でずっと過ごすなど汗をかく機会が少ない

このような生活を送っていると、そもそも体の「汗腺の機能低下」を引き起こしてしまいます。
というのも、汗腺とはじつに横着な器官であり、普段あまり使っていないとその機能をどんどん低下させてしまうのです。本来汗は全身から分泌することができますが、汗腺が衰えてしまうと全身から上手に汗を出すことがなくなってしまい、顔、脇、足など特定の箇所だけ大量に汗をかくようになってしまいます。

また、老廃物の排出機会も減ってしまうので、一度汗をかくと老廃物をたくさん含んだ臭い汗を分泌するようになってしまいます。

食べ物

普段野菜をあまり摂らず、肉中心や油の多い食事ばかりの人は、体臭に注意が必要です。

そういった食事は腸内の悪玉菌の働きを活発にさせ、腐敗毒素や硫化水素、アンモニア等の臭いの元となる成分を発生させます。
また、便秘にもなりやすくなり、腸内に悪臭のするガスを溜め込んでしまいます。
そしてそれらが血液に混じり汗として放出。体臭を臭くさせます。

それだけでなく、脂っこい食事はアポクリン腺も刺激するのでワキガの臭いを強めることにもなってしまいます。

食べ方

食事制限などの無理なダイエットも要注意。

無理なダイエットを行うことは血行不良に繋がりますが、血行が悪くなると血中の乳酸の量が増え、アンモニアと結びつくことで汗の臭いを臭くしてしまいます。
また、糖質制限ダイエットも、「ケトン臭」と呼ばれる果物が腐ったような独特の甘ったるい体臭が引き起こされ、口臭や尿からもこのケトン臭が感じられるようになります。

ストレスや疲労によるもの

不規則な生活による疲労やストレスも、体臭を悪化させる原因になります。

ストレスを受けることで、肝臓など内臓の機能が低下してしまったり、血行不良を招いたりします。
これによって「疲労臭」とも言われるアンモニア臭を伴った汗をかくようになります。

タバコ


タバコには、あの独特なヤニ臭さの原因となるタールや、刺激臭の原因となる、アンモニア、酢酸などの悪臭物質が含まれています。タバコを吸うことで頭髪や服、体にタバコの臭いが付着するため、体の外側の臭いがきつくなります。
タバコは外側の臭いだけでなく、内側からも体臭を悪化させる要因になります。以下にその理由を紹介します。

・ニコチンは交感神経も刺激するためアポクリン腺からの汗の分泌も促す。
・タバコを吸うことで血行不良を起こし、体内で乳酸が増えることによりアンモニアが生成。 汗とともに分泌されることでアンモニア臭を引き起こしてしまう。
・タバコは交感神経を刺激し、コルチゾールという抗ストレスホルモンの分泌を促す。 その結果皮脂の分泌が増え、皮脂の酸化臭や加齢臭を発生させる。
・有害物質の多いタバコを吸うことで解毒の働きをする肝臓に負担がかかり、肝機能が低下。 アンモニア等の有害物質が処理出来なくなり、体中を巡ってしまう。その為、汗や呼気に混ざって体臭や口臭が発生してしまう

このような理由からタバコは体臭の悪化につながっていると言われています。

お酒

お酒を飲むことでも体臭は悪化します。お酒によって体臭が悪化する理由は、

・アルコールには血管拡張作用があり、体温調節中枢も刺激するため直接汗腺の活動に働きかける為急激に発汗量を増やす働きがある。
・急激に発汗量が増えると普段の汗よりも臭い成分を多く含んだ汗が発汗される。
・アルコール自体のカロリーも高いため、そのエネルギーが大量の熱を発生させて体温上昇を招き、上がった体温を下げるために汗をかいてしまう。
・アルコールを分解する時に肝臓に負担をかけるため、肝臓の解毒作用が落ち、アンモニアや乳酸などの有害な悪臭物質も作り出し、臭いを悪化させる。

いわゆる、お酒を飲んだあとの「酒臭い」というのはこのアセトアルデヒドによる臭いです。

こうしてみると、お酒やタバコのような嗜好品は体臭にはあまり良くない影響を与えることがわかりますね。

加齢臭(加齢によるもの)

年を取ると、誰でも「加齢臭」と呼ばれる独特のニオイを発するようになります。
これは、皮脂腺から分泌される皮脂の中にある“パルミトレイン酸”と呼ばれる物質が過酸化脂質によって分解され、ノネナールという悪臭物質が発生するために起こります。

この、加齢臭もタバコを吸う人やお酒を大量に飲む人は臭いが強くなる傾向にあると言われています。

加齢臭は、汗による体臭と違い体の特定の部位から多く発生します。
加齢臭が発生しやすい部位
詳しくはこちらの記事もご覧ください。

ミドル脂臭(加齢によるもの)

加齢臭と同様で加齢による独特のニオイです。

汗に含まれている乳酸が皮膚の常在菌であるブドウ球菌に分解されることで発生するジセアチルという成分と皮膚脂臭が混ざることで発生するニオイがミドル脂臭と呼ばれます。

加齢臭よりも発生時期が早く30代半ば頃から古い油や、ろうそくのようなニオイで、男性だけのイメージが強いのですが女性ホルモンが減少してくる30代後半以降の女性にも発生します。

動物性タンパク質など脂質の多い食事、野菜の摂取不足、不規則な生活習慣、ストレス過多、疲労、運動不足、冷え性なども二ドル脂臭発生の原因に繋がってしまいます。

さらに、ミドル脂臭の原因物質であるジセアチルのニオイは強烈なので少量でも空気中にニオイが広がり、加齢臭よりもニオイがきついと言われています。

主に後頭部、頭頂部、耳裏、うなじ付近で発生し、皮膚に蓄積されていくと言われています。

病気


病気が原因で臭いが悪化することもあります。

・発汗後はこまめに汗拭きシートやタオルで拭きとるようにする
・デオドラントスプレーやクリーム等を使用する

…など、病気によって体臭もさまざまに変わってしまいます。
昔は「嗅診」といってニオイも病気の診断に関わる非常に重要なポイントであるとされていたようです。

今までと違う体臭を強く感じたり、家族に指摘されたりするようなことがあったら病気の可能性もあります。医師に相談するようにしましょう。

体臭の予防と改善の方法

通常、嫌な汗の臭いや体臭を予防・改善するには何よりもお肌を綺麗に保つことが重要となります。

入浴時のポイント

・シャワーはもちろんの事、毎日浴槽で入浴する
・体を洗う時は、ひじや脇の下、ひざの裏、足の指の間などしわが多く汗や汚れが溜まりやすい場所を入念に洗うようにする
・医薬部外品の体臭ケアを目的としたボディソープを使用する
・正しいシャンプー法で、しっかりと頭皮を洗うように洗髪する

などが大切なポイント。

臭いの予防、改善のためには湯船に浸かることを習慣がけ、汗腺の働きを衰えさせない事が重要です。
また、ゴシゴシと強くこすって洗ったりすることは逆効果。しっかり泡立てて優しく洗いましょう。
ボディソープやシャンプーを臭いケアが出来るものにするのもおすすめです。

体臭を軽減する食べ物やサプリを摂り入れる

かいてしまった汗のケアだけでなく、内側からのケアも重要です。

体臭を軽減する食べ物や腸内環境を整える食べ物の摂取を心がけ、体臭をリフレッシュする効果のあるサプリメントなども併用し、バランスよく食事を摂るようにしましょう。

体臭を軽減したりする栄養素

他にも、緑黄色野菜や卵白、牛乳、海藻類、キノコ類、大豆類などのアルカリ性食品や、クエン酸を多く含むお酢も臭い対策には有効な食品です。

中でも梅干しは、アルカリ性食品でありクエン酸も多く含むため、体臭予防・改善には非常に効果的です!

ただし、どの食品も摂りすぎは健康に害を及ぼすことになるのでバランスよく摂取する必要があります。
また、これらの栄養素を効率よく摂取するためには、サプリメントなども上手に使うのがコツです。

臭いケアにおススメのサプリについては、「体臭を防ぐおすすめサプリ5選!体臭に効果的な成分でチェック!」もご覧ください。

規則正しい生活のために、生活習慣を見直す

体臭を改善するには日々の生活習慣も重要です。
定期的に運動をすることで、日々のストレス発散や、汗腺の働きを活発にさせ、“良い汗”をたくさんかけるようになります。
また、血行促進にもつながるので代謝が良くなり、体の中に毒素や悪臭物質を溜めにくくすることも期待できます。

運動以外でも、ストレスを感じていると体臭だけでなく、体に色々な不調が現れますので上手にストレス発散を行うのが望ましいと言えます。
また、お酒やタバコなどの嗜好品はほどほどにした方が体臭予防や改善には効果的です。

専門医に相談してみる

食事や生活習慣などを改めても臭いが改善しない場合、今までと違う体臭を強く感じるようになったり家族に指摘されたりした場合は病気の可能性もあります。

内臓疾患には内科、皮膚疾患は皮膚科…など、受信する科も変わってきます。

不安に思った時は一度医師に相談すると良いでしょう。

まとめ


大小の違いはあるけれど、体臭を気にしている人は多いです。

クヨクヨ悩んだり、体臭を気にして消極的になってしまうよりは、できるケアをしっかり行い、臭いを改善して明るい日々を過ごしましょう!

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歯科衛生士 スキンケアアドバイザー 2匹のチワワと暮らしています。 ペットとの生活臭が気になるところから、体臭などの全身の臭いケアについても勉強するようになりました。 歯科衛生士として都内のクリニックに4年勤めたのち、現在は化粧品メーカーに勤務する傍ら美容について日々勉強しています。 歯科衛生士の視点とスキンケアアドバイザーの視点から、気になる臭いのケアについてご紹介していきたいと思います。

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