汗のニオイを抑えるのに必要不可欠と言われる「抗酸化作用」。そもそも抗酸化ってどういうこと?
色々な食べ物に抗酸化作用があるとして紹介されているけど、結局何を食べればいいの?
そんな悩みを持つ方必見!
汗のニオイと「抗酸化」の関係性、どんな食べ物が効果的に抗酸化作用を得られるのかなど気になる情報を紹介します。
抗酸化とは
近年テレビや美容雑誌、健康関連の雑誌などで見ない日がないのではと言われるくらい話題に登る「抗酸化作用のある○○」という言葉。
そもそも“抗酸化”って一体どんな状態を言うのでしょうか。
「抗酸化」とは、酸化に抗う(抵抗する)こと。
人は酸素がないと生きていけませんが、活性酸素と呼ばれる体内で活性化した酸素は、細胞を侵食(攻撃)して体にさまざまな悪影響をもたらす作用があると言われています。
この細胞を侵食する働きを「酸化」と呼びますが、酸化を防止することで物質が酸素とか化合し水素を失うのを防ぐこと…これが「抗酸化」です。
活性酸素による体の酸化でニオイが発生
さて、活性酸素で一体なぜ体臭が発生するのでしょうか。
活性酸素で細胞が侵食されることを「酸化」と言いましたが、“酸化”することで発生する体臭というのは実はたくさんあるのです。
例えば加齢臭。
加齢臭は皮脂が酸化して発生する体臭のなかでも一番有名と言えるでしょう。加齢臭は脂肪酸が酸化し、過酸化脂質になることで発生します。
ストレスからくる疲労臭にも活性酸素が関わっています。人はストレスを感じると皮脂の働きが活発になり、皮脂の分泌が増えます。同時に活性酸素をたくさん分泌してしまうためニオイが悪化するのです。
「酸化=老化」ですから、苦労人の方が老けて見えるのはストレスによる活性酸素が原因なのかもしれないですね!
また、頭皮が臭うのも活性酸素が原因に。
頭皮は体の中でも皮脂の分泌量が多い部位です。皮脂が酸化するとニオイの原因になりますから、分泌量が多ければ当然ニオイリスクは高まります。さらに酸化した皮脂はカビや雑菌の大好物なんです!
雑菌が分解することで嫌なニオイを出すだけでなく、カビや雑菌が繁殖することで頭皮環境の悪化にも繋がり、薄毛の原因になることもあります。
活性酸素って、いったい何?
活性酸素とは他の物質を酸化させる力が異常に強い酸素のことで、私達が呼吸によって取り入れる大量の酸素のうちの約2%はこの活性酸素になると言われています。
活性酸素は殺菌力が強く、本来は体内で細菌やウイルスを撃退する役割をしていますが、増えすぎると正常な細胞や遺伝子をも攻撃してしまうのです。
活性酸素には色々な種類がありますが、特にスーパーオキシドアニオンラジカル(通称スーパーオキシド)、過酸化水素、一重項酸素、ヒドロキシラジカルの4種類が代表的です。
この4つの中にも、スーパーオキシドや過酸化水素など体内に侵入してきたウイルスや細菌などの外敵を退治するために必要不可欠な善玉活性酸素と、そういった体に良い働きをしない悪玉活性酸素が存在します。
スーパーオキシド(スーパーオキシドアニオンラジカル)
スーパーオキシドは酸素を体に摂り入れて、炭水化物・タンパク質・脂質の3大栄養素をエネルギーに変える時に発生します。
発生したスーパーオキシドは、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という活性酸素を分解する酵素によって分解され、過酸化水素となり、最終的には水や酵素になって体外に排出されます。
通常この一連の流れでは特に体に害はないのですが、大量に発生するとトラブルの原因となります。
過酸化水素
怪我をしたときに消毒のためにオキシドールを塗ったことはありませんか?シュワシュワっと泡が出て、すごくしみる消毒薬です。このオキシドールは、活性酸素の力で殺菌消毒を行っています。
過酸化水素はスーパーオキシドが反応することで発生し、過剰に発生するとやはりトラブルの原因となります。
一重項酸素
太陽からの紫外線、放射線などの作用により生じる活性酸素の一つです。やはり過剰に発生すると皮膚などの細胞を攻撃します。
皮膚のメラニン色素の形成を促し、細胞組織へダメージを与えてしまうため、シミ、シワ、そばかすなどの原因になります。目にも影響を与えると言われており、白内障などの疾病を招くと言われています。
ヒドロキシラジカル
過剰に分泌されたスーパーオキシドや過酸化水素がもとで発生します。
ヒドロキシラジカルは様々な物質に非特異的な反応をもたらして、細胞に悪影響を与えます。
なんとその毒性は、スーパーオキシドの数十倍も強いんだとか!
このヒドロキシラジカルが一番凶悪で、その酸化力・毒性は病気の原因の約90%を占めていると言われています。
やっかいなことに、体内にはヒドロキシラジカルをやっつける酵素が存在しないため、無法地帯のように好き勝手に悪さをしまくり、がん・アルツハイマー病・高血圧や心筋梗塞・脂肪肝・腎不全などさまざまな病気や老化を引き起こすのです。
ハイドロキシラジカルが多くなると人を高い確率で死亡させるなどとも言われています。
主な抗酸化物質
このような、ニオイだけでなく老化や病気にも多大な影響をもたらす「酸化」を抑える物質があります。
これは抗酸化物質と呼ばれ、体内でも作られていますが、20代をピークに低下し加齢とともに減ってしまうため、食品などからも積極的に摂取することが必要です。
ここでは、抗酸化効果のあるとされる栄養素を紹介します。
ビタミンC
一度にたくさん摂取しても余剰分は尿から排出されてしまうため、こまめな摂取が必要となります。
野菜はピーマン、果物ならレモンやいちご、イモ類などに多く含まれていて、水溶性の為生で食べた方が栄養価は高く、あまり水洗いしすぎると栄養素が流れてしまうため注意が必要です。
ビタミンE
脂肪膜のリン脂質の酸化を防ぎます。
ビタミンA、ビタミンCと一緒に摂ると相乗効果がある栄養素。
植物性油脂や、ナッツ類、かぼちゃに多く含まれるほか、モロヘイヤや赤ピーマン、うなぎなどにもたくさん含まれています。
カロテノイド(ビタミンA)
スーパーオキシドとヒドロキシラジカルを除去する働きがあります。
人参の葉っぱや黄ピーマンなどに含まれるαカロテン、人参やほうれん草・小松菜などに含まれるβカロテン、温州みかんやパプリカ・柿などに含まれるβクリプトキサンチン、鮭などに含まれるアスタキサンチンなどはカロテノイドの一種です。
油溶性のためアブラを使った調理をして食べると吸収率が高まります。
ポリフェノール
ポリフェノールといえば「アンチエイジング」なイメージがありますが、こちらはスーパーオキシドと一重項酸素を無毒化する効果があります。
ウコンに含まれるクルクミン、コーヒーに含まれるクロロゲン酸、米ぬかに含まれるフェルラ酸、赤ワインに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボン、たまねぎに含まれるケルセチン、緑茶に含まれるカテキン、紅茶に含まれるテアフラビン、胡麻に含まれるセサミンやセサミノールなどがポリフェノールの一種です。
他にも、りんごやバルサミコ酢などにも多く含まれ、フルーツは皮ごと食べるとより吸収率が高く、紅茶や緑茶、コーヒーはペットボトルのものよりも淹れたての方がポリフェノールの含有量は高いです。
イオウ化合物
独特のニオイがしますが、ヒドロキシラジカルの除去に役立ちます。
にんにくやニラ、たまねぎに含まれるアリシンや、ネギ類に含まれるイソアイリン、わさびや大根に含まれるイソチオシアナートなどがあります。
コエンザイムQ10
人の体内で生成されるビタミン様物質。ビタミン同様の働きがあり、ビタミンを助ける効果もあります。
酸化還元を行うシステムの一部である補酵素の一種で、コエンザイムQ10自体にも強い抗酸化力があると言われています。
いわしや鯖、カツオ、牛肉、豚肉などに多く含まれます。
ビタミンB2
こちらは活性酸素に作用するのではなく、活性酸素によって作られた過酸化脂質を分解するのを助ける働きがあります。
牛乳やチーズなどの乳製品や納豆、たまご、ナッツ類、胚芽、レバーなどに多く含まれます。
抗酸化作用の高い食べ物3選!
さて、抗酸化作用の高い栄養素や食べ物をいくつか紹介しましたが、
「栄養素の名前や食べ物の名前だけ教えられても困る」という方必見!
抗酸化力の高い食材を使ったオススメメニューを紹介します。
h3:トマト
トマトにはリコピンが含まれていることは有名ですが、リコピンにはビタミンEの100倍もの抗酸化力があると言われています。
そんなトマトを使ったオススメメニューがこちら
たまねぎとトマトのマリネ
たまねぎにはケルセチンというポリフェノールの一種が含まれるため、こちらも抗酸化力が高いことで人気の食材です。
こちらのレシピでは普通のお酢が使われていますが、こちらをバルサミコ酢に帰るとさらに抗酸化力アップ!
この他にも、トマトを使ったレシピは比較的たくさんあるので好みにあわせて作ってみてくださいね!
クックパッドレシピでレシピが紹介されていたので参考にしてみると良いですよ!
抗酸化力アップ!玉ねぎとトマトのマリネ by chanori☆
アボカド
アボカドも非常に抗酸化力の高い食べ物です。
別名「森のバター」などとも呼ばれ、クリーミーな味わいが人気のアボカド。
実はビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ルチン、カルテノイドなどが豊富に含まれるパーフェクト食材です。
アボカドを使ったオススメメニューはこちら
サーモンとアボカドのカフェ丼
サーモンもアスタキサンチン(カロテノイド)がたくさん含まれ美容に良いことで人気ですね。
こちらのレシピでは温泉卵も入っていて、ビタミンB2も摂取可能。
プラスαでゴマやにんにく、パプリカなども追加で入れるとより抗酸化力が高まります!
クックパッドでレシピが紹介されていたので参考にしてみると良いですよ!
サーモンとアボカドのカフェ丼*温玉のせ by mari*314
抗酸化ビタミンたっぷりボリュームサラダ
こちらは名前に「抗酸化」とばっちり入っていますが、抗酸化力の高い成分のチャンプルーといった感じのサラダ。
小松菜、人参、紫キャベツ、アボカド、プチトマト、りんごをベースにドレッシングにトマトケチャップやバルサミコ酢、最後にカシューナッツやくるみ、アーモンドなどをトッピングして、「これでもか!」というくらい美容効果の高い食材が使われています。
こちらのレシピもクックパッドで紹介されています!
抗酸化ビタミンたっぷり!ボリュームサラダ by moritoaruc
バナナ
バナナも、βカロテンにビタミンA、ビタミンE、ビタミンCが、ポリフェノールなど抗酸化力の高い栄養素がたくさん含まれるパワー食材です。
手作りのバナナ・オレなども手軽に抗酸化成分を取れてオススメですが、今回はデザートメニューを紹介します。
バナナムース
こちらのレシピでは牛乳を使用していますが、豆乳に変えてみるのもオススメ。
くるみなどナッツ類をトッピングしたり、にんじんジャムを底に敷いて2層のムースを作ったりなどのアレンジで抗酸化力&見た目の可愛さもアップします!
デザートを食べる際も、抗酸化力の高い食べ物を摂取したいですね。
こちらもクックパッドでレシピが紹介されています!
初心者でも簡単&美味✿バナナムース✿ by アトリエ沙羅
最後に、3選には入っていませんが、先程のバナナムースでにんじんジャムを紹介したのでこちらもご紹介。
人参りんごさつまいもジャム
にんじん、りんご、さつまいもにレモン汁と、抗酸化成分たっぷりで砂糖不使用のジャム。
甘さが足りないと感じる場合はお砂糖を使ったレシピも多数紹介されていますので参考にしてみてくださいね。
砂糖不使用!人参リンゴさつまいもジャム by りえごん@和歌山
これらの他にも、色々な食事に使えるにんにくなど、手軽に取れる抗酸化成分はたくさんあります!
自分のできる範囲で少しずつでも抗酸化成分を取り入れることがオススメです!
r .t
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