脂臭い(油臭い)体臭の原因は加齢臭?原因と対策9選

脂臭い(油臭い)体臭の原因は加齢臭?原因と対策9選

体臭が脂臭いと感じることはありませんか?
ロウソクや古本、ブルーチーズのようなニオイがすることはありませんか?
または酸化した油(古い油)のようなニオイがすることはありませんか?
年齢的に中高年になってくるとそういった嫌なニオイが身体から発するようになってきます。
そうです。加齢臭です。
脳が自分のニオイに慣れてしまい、自分では気づかず他人から指摘されることで気付かされることも…
そして加齢臭といえば「おじさん臭・おやじ臭」と言われることもあり男性に多いイメージがありますが「おばさん臭・ババァ臭」といった言われ方があるように女性にも当てはまるので油断してはいけません。
身体が油臭くなってきたら加齢臭が放たれているという危険なサインです!
原因を知ってしっかりと対策していきましょう。

脂臭いにおいがする加齢臭とは?

“加齢臭”というのはもともとは「オヤジ臭」「ジジイ臭」などと言われていたのですが、その臭いの元凶となっているノネナールという成分を発見した資生堂が命名した造語です。
加齢により40代後半~50代(女性は女性ホルモンが低下して男性ホルモンが増えはじめる閉経後)あたりからノネナールが発生しやすくなると言われており、このノネナールが加齢臭の臭いを発する主な原因物質です。

また、他にも30代あたりから発生する”ミドル脂臭”と呼ばれるものもあり、これはジセアチルやペラルゴン酸と呼ばれる成分が原因で『使い古した油のようなにおい』がする言われています。
大枠で考えると、加齢臭もミドル脂臭も皮脂の酸化が影響していることもあり、どちらも古い油のようなニオイがします。
つまり、体臭が脂臭いと感じる人は加齢臭やミドル脂臭を発している可能性が高いということです。

さらにアンモニア臭いと感じる疲労臭やストレス臭、ケトン臭、ダイエット臭などさまざまな臭いがあります。

ミドル脂臭についてはこちらの記事をご覧ください。

加齢臭の原因って何?年を取ると誰でも加齢臭がするの?

皮脂腺から分泌されたパルミトレイン酸(9ヘキサデセン酸)と過酸化脂質が酸化して発生したノネナールが毛穴から体の外へ出ていく様子。

加齢臭は皮脂腺から分泌される皮脂が大きく影響しています。
加齢によって増加した皮脂腺から発生した脂肪酸の一種「パルミトレイン酸(9ヘキサデセン酸)」と「過酸化脂質」が酸化して発生する成分が加齢臭の原因と言われるノネナールです。
このノネナールが多く発生し、毛穴から体の外に出てくるのです。これが加齢臭、つまりオジサン臭い、オバサン臭いなどと言われる原因になります。
ノネナールを発生させる過酸化脂質はコレステロールや中性脂肪などの脂質が活性酸素によって酸化されたもので、数ある癌の原因の一つとも言われているほどです。
この過酸化脂質が老化の原因物質の一つであり、加齢臭といわれるノネナールを発生させる大きな原因になっています。
加齢によって過酸化脂質は増加しやすくなりますが、生活習慣や食生活によって過酸化脂質の量は変わってくるので、年を重ねると誰もが脂臭いニオイ、加齢臭を放つわけではありません。

加齢臭ってどんな臭い?脂臭いだけ?

脂臭いというニオイだけが加齢臭を表現する言葉ではありません。
加齢臭の表現方法は人それぞれですが一般的に言われているものを紹介しておきます。

・古いろうそくのにおい
・新聞紙のにおい
・青カビのにおい(ブルーチーズ)
・脂臭い(古い油のにおい)

表現の仕方は人それぞれなので必ずしも上記のような臭いがするわけではありませんが、古びた何かのにおいや青臭いにおいに例えられることが多いです。
油臭い、脂臭いといった表現をする人もいますが、その場合はミドル脂臭の可能性も疑ってみてもいいかもしれません。

加齢臭チェック方法

自分のにおいって気づきにくかったりしますよね。気づかないうちに加齢臭を周囲に撒き散らしてしまって臭い印象を与えてしまうのは避けたいものです。
自分で加齢臭をチェックする方法はありますのでチェックしてみましょう。
加齢臭は皮脂腺が発達していたり、多い箇所から発生しやすいと言われているのでそういった箇所の肌をティッシュなどで拭いて、におってみて下さい。
男性も女性も同じです。

また、過度にニオイを意識しすぎることで本当は臭くないのに『自分は臭い』と思い込んでしまう自臭症(自己臭恐怖症)という症状があります。
自臭症になってしまうことで人と接することが怖くなってしまう人もいるので、思い込みの激しい人などは加齢臭チェックも目安程度でとどめておいたほうが良いかもしれませんね。
自臭症について詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧下さい。

加齢臭が発生しやすい場所のにおいをチェック

加齢臭が発生しやすい場所【頭・おでこ・鼻・胸もと・脇・耳のまわり・首の後ろ・背中】

・頭、おでこ、鼻
・耳のまわり
・首の後ろ
・デコルテ(首から胸元にかけて)
・脇
・背中

中でも耳の後ろや背中が特に発生しやすいと言われています。耳の後ろなどはシャンプーなどの洗い残しが原因で臭くなることもあるのでしっかり洗いましょう。背中も洗いにくい場所なので意識して洗ったほうがいいです。
そして厄介なのが、耳の後ろや背中は普段からあまり意識することがない部分なので、ケアを怠りがちになってしまいます
特に背中などは手が届かず、手で触れて確認しにくい部分でもあるので注意が必要です。
こういった部分の臭いをチェックして古いろうそくのにおい、新聞紙のにおい、青カビのにおい(ブルーチーズ)、古い油のにおいのような臭いを感じたようであれば加齢臭の可能性が高いです。

加齢臭を抑えるニオイ対策9選

加齢臭の原因や部位がわかっても臭いを抑えることが出来なければ意味がないですよね。
世代臭ともいわれることがあるぐらいなので、加齢によって発生してしまうのはどうしても仕方がないことなのかもしれないですが発生時期を遅らせる、臭いを抑えることは出来ます。
オジサン臭い、オバサン臭いなどと言われないようにする為にも加齢臭対策、生活習慣を紹介しておきます。

①肉類を減らし和食メインに

肉類が主ですが、つまり動物性脂肪の多い食事を減らすことでアポクリン腺や皮脂腺への刺激を減らし皮脂の過剰な分泌を避けることができます。欧米風な食事中心になってしまうと動物性脂肪が多い食事になりがちなので注意が必要ですよ。

②植物油を減らす

植物性の油と聞くとなんとなく良さそうなイメージを持つ人も居るかもしれませんが、植物油に含まれているリノール酸がくせ者です。コレステロール、中性脂肪などを増加させてしまい、身体の中で酸化することでノネナールを発生させる大きな要因の一つである過酸化脂質となってしまいます。
植物性の油を使用したいならリノール酸ではなくオレイン酸が多いのでおすすめです。

③抗酸化作用のある食事を摂る

身体の中で活性酸素が過剰に増えることで、加齢臭の元凶となるノネナールを生成する要因の一つの過酸化脂質も増加してしまいます。つまり過剰な活性酸素を除去できる抗酸化作用のある食事を摂取することで過酸化脂質の増加を抑えることができるということです。

活性酸素は免疫機能の一部として体内の最近を取り除くなどの良い働きもあります。

抗酸化作用があって積極的に摂りたい食材

抗酸化作用のある食材一覧

バナナ・にんにく・エビ・紅鮭・イクラ・金目鯛・トマト・レンコン
ブロッコリー・かぼちゃ・ニンジン・しょうが・アボガド・きゅうり

記のような食材はビタミンC、ビタミンE、クエン酸、ポリフェノール、βカロチン、コエンザイムなどが多く含まれているので抗酸化作用が高く積極的に摂取した方が良い食材です。

④高い抗酸化作用のある成分、アスタキサンチンの摂取

アスタキサンチンというのは自然界に存在している天然の色素のことで赤やオレンジ色の色をしています。リコピン、βカロチンと同じくカロテノイドの一種で高い抗酸化作用があるとしてスーパーカロテノイドとも呼ばれておりかなり注目されています。
活性酸素に対して秀でた効果がありビタミンEの550倍、βカロチンの40倍の効果があると言われています。
更にコエンザイムQ10の約1,000倍にもなるいというデータがあるほどです。
アスタキサンチンは主にエビやカニ、鮭などに含まれています。

⑤加工食品(食品添加物)の摂取を減らす

ソーセージ等のほとんどの加工食品に保存料、着色料などの食品添加物が使われています。品質を保持する為に必要だったりもするのですが、過剰に摂取することで体の酸化に繋がってしまうこともあります。

・加工肉(ソーセージ・ベーコン・ハム等)
・ネギトロ・魚肉ソーセージ・人口イクラ
・ノンカロリー食品(ダイエットコーラなど)

こういったものは食品添加物が多いです。

⑥飲酒・喫煙を減らす

アルコールは活性酸素を減らす働きがあると言われているので少量なら問題はないですが、アルコールの発汗作用により代謝される汗の臭いは強くなってしまいます。
タバコは「活性酸素の増加」「新陳代謝の低下」「血流の悪化」「ビタミンCの欠乏」など様々な悪影響により臭いが悪化してしまいますしタバコの臭いと加齢臭、体臭などが混ざってさらに悪化を招いてしまいます。喫煙者の立場として少しでも良い部分を見つけたいところでしたが良いところは一つも無いです。
また加齢臭はイメージ臭とも言われており、その中にタバコの臭いのするオジサンといったイメージもあることから、タバコの臭いと体臭が混ざるだけで加齢臭と言われてしまったりすることもあります。

⑦頭皮の洗浄とシャンプー等の改善

頭皮は加齢臭の発生しやすい部分の一つでもあります。洗浄力の強すぎるシャンプーは過剰に皮脂を取ってしまうのでトラブルの元です。適度な洗浄力でアミノ酸系の刺激の少ないシャンプーがおすすめです。
洗髪時はまずお湯で素洗いをして髪についた汚れやホコリを軽くすすいでからシャンプーをして下さい。その後にシャンプーを適量に取り指の腹をつかって頭皮を揉み込むように洗うことです。爪を立てて洗うのは頭皮が傷ついてしまうためNGです。
すすぎ洗いもシャンプーが残らないようにしっかりすすいで下さい。トリートメントやリンスも同じです。すすぎ残しが原因で臭くなってしまうことも多々あるので充分にすすぐように心がけて下さい。
そしてもう一つ重要なのが順番です。

[洗髪]→[身体を洗う]の順番で行って下さい。

後で洗髪をしてしまうとすすいだシャンプーやトリートメントが背中などに残ってしまうので、これも臭いの原因に繋がってしまいます。しっかりと身体を洗えているなら問題ありませんが意外とこれが原因で肌トラブルや臭ってしまっている人が多いです。

加齢臭の原因のノネナールが発生する仕組み

普通の石鹸などではただ汚れを落とすだけで対策にはなりません。加齢臭の元であるノネナールを分解、除去できるものを選ぶことがポイントになります。
以下のような成分表示があれば加齢はもちろん、ミドル脂臭や他の体臭、ワキガ、足の臭い、デリケートゾーンの臭い対策としても効果的ですので購入前にチェックしてみましょう。

  • イソプロピルメチルフェノール(o-シメン-5-オール)
  • 柿渋エキス(柿タンニン)
  • ミョウバン
  • 緑茶エキス(茶カテキン)
  • 銀イオン
  • クロロフィル

※医薬部外品もしくは薬用と記載のあるものの方が好ましいです。

医薬部外品ではない商品の場合は、上記の成分が配合成分表示の上のほうに記載されていれば、配合量も多いので期待できると言えます。

⑨衣類に染み付いた加齢臭の除去

身体からの加齢臭を抑えることができても衣服に臭いが染み付いてしまっていては結局臭いままですよね。
加齢臭の原因物質であるノネナールは普通の洗濯用洗剤だけではなかなか落ちません。

酸素系漂白剤を加齢臭が気になる部分につけて40度ぐらいの洗濯用洗剤(弱アルカリ性の洗剤)を溶かしたお湯で30分~1時間程度つけ置きしておくのがおすすめです。

塩素系漂白剤も効果的ですが色落ちしてしまうので白地のもの以外は避けたほうが良いです。

加齢臭対策まとめ

加齢臭という単語は造語ではありますが、読んで字のごとく年を重ねることで発生してくる臭いです。ハリーポッターのように魔法でも使って若返りでもしない限りは直面してしまうことですが、臭いの原因を理解して正しいケアをすることで抑えることができるので諦めずに対策していきましょう。
STOPオジサン臭
STOPオバサン臭

脂臭いにおい、加齢臭などにも効果が期待できる柿渋配合のボディソープの記事も併せてご覧ください。

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臭いラボパートナー 編集部

医師監修と言われている情報でさえも信憑性が低いものがある昨今、臭いラボパートナー編集部が信頼性の高い情報を発信します。 体臭や口臭など臭いに関することなら幅広く何でも紹介。 健康にかかわることですので、資格として医学博士、日本医師会認定産業医など医師としての資格はさまざまありますが、そういった資格を所持した専門医に相談することもおすすめします。

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