臭いラボ

男の足の臭いの原因はこれだ!強烈な臭いを防ぐ対策とは?

妻や娘に、足が臭いと指摘されてしまった… そういえば、デスクの下で靴を脱いだ時、同僚の女性がそっと席を立って行ったことがある…というような経験はありませんか?足の臭いは気にしているだけでは解決しません。足の臭いが発生する原因を知り、足の臭いを撃退しましょう。
 

男の足の臭いの原因とは?

足の臭いが発生する主な原因は、雑菌の繁殖です。雑菌が繁殖する理由は、皮脂や汚れを餌にして繁殖した雑菌が、本来無臭である汗に臭いを発生させるのです。
私たちの皮膚には、皮膚を弱酸性に保ち、菌の繁殖を抑える働きをする表皮ブドウ球菌などの常在菌も存在しますが、足の臭いを発生させる黄色ブドウ球菌も存在します。
そして、体調や足のケアの方法などによって、皮膚のコンディションが悪くなると、表皮ブドウ球菌の働きが弱くなり、黄色ブドウ球菌の働きが活発になります。その結果、角質や汚れを餌にして、強い悪臭を発生させるイソ吉草酸アルデヒドという脂肪酸を作り出します。この流れが、足の臭いの原因です。

 

男性特有の足の臭いの原因


男性にも女性にも足の臭いはありますが、男性には強い悪臭を発生させやすい男性に特有の原因があります。足の臭いを撃退する為に、男性特有の条件について確認しておきましょう。

男のほうが汗の量が多い

一般的に、男性は女性に比べて体温が高く、汗をかきやすい体質です。体温が高い為に汗をかきやすく、汗の量が増えるということが原因の一つです。同じ室内にいても、涼しいと体感する温度が違うので、エアコンの温度調節で言い合いになる、電車内やオフィス内では、男性に合わせて温度設定がされている為、女性が寒そうにしているのを見たことがあるというような経験をしたことはありませんか?男性に比べると、女性は発汗をコントロールする女性ホルモンの働きで体温が調節されています。その為、過度な冷房によって身体が冷えてしまうのです。

男のほうが皮脂の量が多い

皮脂の分泌を増やす働きをするテストステロンという男性ホルモンによって、女性より皮脂が多いことも原因の一つです。皮脂は皮膚を守る為に必要なものではありますが、酸化すると、臭いを発生させます。足の裏には皮脂腺はありませんが、足の指と指の間には皮脂が分泌します。足の指と指の間は蒸れやすいので、皮脂が酸化しやすい為、臭いを発生させるのです。

男のほうが角質層が厚い

足の裏の角質層は、体重の重圧、靴下や靴との摩擦によって常に外的な刺激を受けています。そのような刺激から足を守る為に、クッションのような役目をしようとして角質は厚くなっていきます。また、足の裏には皮脂腺がないので乾燥しやすく、古い角質が剥がれずに蓄積してしまうことも角質層を厚くする原因です。角質ができることに体質的な男女の差はありませんが、男性は足をすっぽり覆う靴を履くことが多いので、外的な刺激が女性に比べて大きい為、角質層が厚くなりやすいと言えます。

男のほうが風通しの悪い革靴を履いている

男性の靴のデザインは、女性の靴に比べて足をすっぽり覆うタイプが多いことから、足の中は女性より蒸れやすい状態になっています。蒸れた状態は、雑菌の繁殖を活発にさせます。その結果、足の臭いが発生してしまいます。女性はブーツを履く人も多いですが仕事中にブーツを履く人は少なく、休日などの限定的な場合が多いため総合して男性のほうが蒸れやすい靴を履いていることが多いということです。
さらに多くの方は、朝靴を履いたら、帰宅するまでずっと靴を履き続けているという生活をしていらっしゃると思います。これは、長時間足を通気性の悪い状態にしておくということにない、ますます雑菌を繁殖させてしまいます。

男のほうが替えの靴が少ない

女性に比べて、男性は毎日靴を変えない人が多いのではないでしょうか?女性の場合、服の色やデザインに合わせなくてはならないので、毎日違う靴を履くことが多いのです。それと比較して、スーツで仕事に出かける男性は、黒、グレー系、ブラウン系の靴を合わせるので、毎日変える必要がありません。ところがここに、足の臭いを発生させる原因があります。靴の中にこもった湿気は、一晩では抜けないからです。木製のシューツリーを入れておいたとしても、湿気は残ってしまいます。どんなに清潔な靴下を履いていても、湿気の残った靴を履いてしまえば、雑菌が繁殖し、臭いが発生します。
 

男性におすすめの足の臭い対策


足の臭いの原因の中で男性特有の原因には、無頓着ということもあります。仕事に追われる毎日の中で、足の臭いのケアとは言っても、それほど細々としたケアはしていないのではないでしょうか?
足のケアをしているのに臭いと感じておられる方は、ケアの方法をもう一度見直してみませんか?

足のケアを毎日

基本は丁寧に足を洗うということです。足を洗う時には、足の臭いに効果の高い専用の石鹸を使うことをおすすめします。足の裏の雑菌は、身体を洗うボディソープではなかなか除去しきれません。専用の石鹸を使い、十分に泡立てて足を洗いましょう。足を洗う際には、雑菌が繁殖しやすい爪と皮膚の間、指と指の間を丁寧に洗うことが大切です。爪はまめに切る、爪を洗う際には爪ブラシを使うことも忘れずに行いましょう。また、洗い終った後、指と指の間が湿っていると、雑菌が繁殖してしまうので、完全に乾かしましょう。
それと並行して角質ケアも必要です。足裏角質用のやすりや、ピーリング剤を使って、角質が溜まり過ぎないようにしましょう。

靴のケアと選び方

靴の素材

男性の靴は女性の靴と違って、すっぽりと脚が覆われるデザインが多い為、どうしても蒸れやすくなってしまいます。その為、通気性を確保する為には、素材の選び方が大切です。靴素材の中で最も通気性が良い素材は、天然皮革です。特殊不織布を利用して人工的に作られる人工皮革も天然皮革ほどではありませんが、通気性を確保できます。ポリウレタンや塩ビレザーなどの樹脂をコーテイングした作られた合成皮革は通気性、吸湿性がともに低いので、避けたほうが無難です。

靴のデザイン

足首まで覆うようなブーツタイプより浅めのデザイン、レースアップシューズよりローファーの方が通気性を確保できます。また、靴底に適度な厚みがあるデザインの靴は、角質を厚くしてしまう原因となる足への衝撃を和らげます。
また、靴は1日履くと汗を吸って湿っています。その湿気は一晩では取れません。
靴は最低2日間のお休みが必要です。風通しの良い場所に保管する、木製のシューツリーを入れるなどして、汗でこもらせた湿気を取り去ってから履きましょう。

靴下のケアと選び方

靴下の選び方

靴下も靴と同じように素材選びが重要です。綿、麻、シルクなどの天然素材の靴下は通気性が良く、合成繊維の靴下は蒸れやすいという特徴があります。天然素材の靴下を選び、できれば1日に何度が履き替えることをおすすめします。また、5本指ソックスは、足の指と指の間の汗を吸収するので、臭いの発生を減らせます。

靴下のケア

雑菌のついた靴下は、他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗うだけでは臭いも菌も完璧に除去できません。薄めた重曹やクエン酸水に裏返しにした靴下をあらかじめつけ置きした後、洗濯しましょう。
 

男の足の臭い対策はエチケット!

多くの男性は夏場になっても、女性のようにサンダルを履いて仕事に行くことができません。長時間、足をすっぽり覆う靴を履き続けなくてはならない為、どうしても足の臭いが発生してしまいます。
でも、仕方がないとあきらめてしまえば、その臭いは周囲の人に迷惑をかけるばかりではなく、イメージの低下にもつながってしまいます。
日々のちょっとした工夫で足の臭いは無くすことができます。ぜひ、ちょっとした工夫を実践して爽やかで快適な毎日をお過ごしください。