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汗の臭いがきついだけでワキガだと思ってしまっている。
汗の臭いがきついだけでワキガだと言われてしまう。
こう判断する、判断されるのは間違えています。
ではどんな臭いがワキガでどうチェックして対策をすればいいのでしょうか。わかりやすく妖怪していきます。
その臭いはワキガ?ただの汗臭?
ふとした拍子に自覚する脇の臭い。「もしかしてワキガ!?」と疑ってしまいがちですが、当然単なる汗の臭いの場合もありますよね。では、ワキガと一般的な汗の臭いはどのように違うのでしょうか?
ワキガと一般的な汗臭は原因が違う!
私たちの体には、2種類の汗腺があります。実は、ワキガと一般的な汗臭では、関係する汗腺が異なるのです。
エクリン腺
全身に分布する汗腺。一般的に汗をかくというのはこのエクリン腺からの汗になります。水分を多く含んだ、無臭の汗を分泌する汗腺です。
アポクリン腺
脇の下や乳首、耳の中など限られた部位に分布する汗腺。臭いのもととなる成分を多く含んでおり、白く濁ったような汗を分泌します。これがワキガの原因となります。
一般的な汗臭の原因となる脇汗は、水分と塩分でできているため元は無臭ですが、皮脂とまじりあって常在菌に分解されることにより、いわゆる汗の臭いを発生させます。一方、ワキガの汗は脂質やアンモニアを含んでおり、常在菌に分解される際に強い臭いを放ってしまうのです。
ワキガと一般的な汗臭は臭いも違う!
ワキガと一般的な汗臭では、臭いの特徴も異なります。
●一般的な汗
→いわゆる汗くさい臭い、酸っぱい臭い
●ワキガの臭い
→鉛筆の芯のような臭い、玉ねぎのツンとした臭い、甘い臭い、納豆の臭い、スパイシーな臭い、雑巾のような臭い
自分の脇の臭いはどちらにあてはまりましたか?
ちなみに、「自分では自分の臭いに気づかない」とも言われますよね。よくわからない場合は、サランラップやガーゼをまるめて脇の下に挟んでから取り出し、3〜5分ほど放置したあとに臭いを嗅いでみると自分でも判断がつきやすくなります。
ワキガかどうかのセルフチェック方法
臭いの原因や特徴の違いはわかりましたが、そうはいっても自分がワキガかどうかの判断は難しいですよね。ワキガ体質のチェックポイントをご紹介するので、あてはまるものがあるかどうか試してみてください。
【ワキガ体質のチェックリスト】
・服の脇部分が脇の形にくっきり黄ばむ
・脇の毛に白い粉がつく
・脇汗の量が多い
・脇の毛の量が多い
・耳垢が湿っている
・家族にワキガ体質の人がいる
・1日着た服の脇部分が臭う
チェックが多くついた人ほど、ワキガ体質である可能性が高いといえます。
赤文字の『耳垢が湿っている』『家族にワキガ体質の人がいる』に該当する場合のみかなりの高確率でワキガ体質の可能性があると考えられます。
ただし、あくまで体質として持っているということであり、必ずしも「現在ワキガの臭いが出ている」ということではありません。
正確に診断したい場合は、医療機関で受診しましょう。
次章ではワキガの対策を、その次の章では一般的な汗臭の対策をご紹介していきます。
また、ワキガのチェックについてもっと詳しく知りたい場合はこちらの記事をご覧ください。
ワキガの臭いのおすすめ対策
では、自分の臭いがワキガであった場合、どのような対策をとればいいのでしょうか?
ワキガ用のデオドラントグッズを使う
デオドラントグッズは市販のものでもいろいろありますが、ワキガの臭いが強い場合はワキガ専用の商品を使うのがおすすめです。殺菌効果のあるもの、肌にしっかり密着するクリームタイプのものを選ぶと◎。
ワキガの臭い対策におすすめのデオドラントはこちらの記事をご覧下さい。
こまめに汗を拭く
汗が常在菌に分解されて強い臭いの原因となる前に、汗をこまめに拭くのも有効です。汗拭きシートやウエットティッシュなどを持ち歩くと良いでしょう。
脇の洗い方を工夫する
ワキガの臭いが気になる方ほど、脇をごしごしと洗ってしまいがち。しかし、脇の洗いすぎはかえって臭いを強めてしまうので逆効果なんです。
ワキガ対策におすすめの入浴方法
ワキガに悩む方は、以下のポイントに気をつけてお風呂に入るのがおすすめです。
●まずは軽く体を流してから、脇まで湯船に浸かって毛穴を開かせる
●湯船から出て、しっかり立てた泡で優しく洗う
●保湿力の高いボディソープや石鹸を使い、しっかり流す
石鹸かすが皮膚に残ると、臭いの原因となるので気をつけてくださいね。
病院で治療を受ける
様々なセルフケアをしても効果が見られない場合は、病院での治療も視野に入れてみましょう。最近では切開手術をせずにマイクロ波で汗腺を破壊できる治療法もあります。気になる場合は一度病院で相談してみてはいかがでしょうか。
ワキガ手術に関して詳しく知りたい人はこちらの記事もご覧ください。
一般的な脇汗の臭いの対策
ワキガではなく単なる汗臭の場合は、主に次のような方法での対策を行うことができます。
デオドラントグッズで臭い予防
デオドラントの商品を活用し、臭いを予防しましょう。様々なタイプがありますが、効果(肌への密着度)ではクリームタイプが最もおすすめです。逆に手軽さを求める場合は、スプレータイプやシートタイプも良いでしょう。
こまめに洗濯をする
一般的な汗臭の場合、服についた汗によって皮脂に雑菌が繁殖するケースがほとんど。エクリン腺からの汗は無色なので見えづらいのですが、時間とともに雑菌の繁殖が進んでしまうのでこまめな洗濯は必須です。
通気性の良い服を選ぶ
服の素材選びでも臭いを抑えることが可能です。綿や麻などの天然素材でできた通気性の良い服がおすすめ。
今すぐやめよう!臭いをキツくする生活習慣
ここまでワキガとそうでない汗臭の各対策をご紹介しましたが、最後に体臭全般を悪化させてしまうNG生活習慣をご紹介します。ワキガであるとないとに関わらず、ここに挙げるような習慣は控えてみてくださいね。
肉類や脂質の多い食生活
肉や脂質は、全身の体臭の原因となります。なるべくこうした食品は避け、大豆製品や野菜を多く摂るように心がけましょう。
ストレスや疲れの溜め込み
ストレスや疲れも体臭の原因となります。最近では「疲労臭」といったものも注目されており、なるべくリラックスできる方法を実践したいところ。お風呂にゆっくり浸かったり、マッサージをしてみたりするのもいいかもしれません。
アルコールやタバコ
飲酒や喫煙は、体の臭いを強くしてしまいます。ストレスになりすぎない範囲で、なるべく量を控えるようにしましょう。
ムダ毛処理を怠る
脇のムダ毛も、汗をとどめてしまい臭いを悪化させる原因となります。こまめに処理をおこなう、サロンやクリニックでの脱毛をおこなうなどの工夫をし、ムダ毛をそのままにしないようにしましょう。
気になる場合は病院で受診を
ワキガの臭いの原因や特徴、対策までご紹介してきましたが、いかがでしたか?
「自己判断だと不安…」という場合は、病院を受診して専門医の判断を仰ぐのも一つです。自分の状況を正しく知って、効果的な対策をしてみてくださいね。
臭いラボパートナー 編集部
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